【独自】感染症対策を悪用した首相会見の人数制限

自ら参加した2022年12月10日の総理大臣記者会見。ある記者クラブ加盟社の欠席によって、官邸の嘘が浮き彫りになりました。
犬飼淳 2023.01.14
サポートメンバー

こんにちは。犬飼淳です。

このニュースレターはフリー記者の犬飼が「大手メディアが報じない読み応えのある検証記事」を月に6 本以上(目安)配信します。皆さんの生活に影響する政策や報道の複雑な問題点を、正しく理解できるように分かりやすく解説しています。

読者の有料登録によって運営されており、利害関係に縛られず取材・検証を日々行っており、総理大臣記者会見にも出席しております。有料登録(月額600円)いただくと、以下の特典を得られます。

  • 有料記事を過去配信も含めて全て購読できる

  • 記者会見での質問内容をリクエストできる

  • 今後扱ってほしいテーマをスレッドで要望できる

有料登録のおかげで私は継続しての運営が可能になり、より多くの報じられることのない事実を検証することができます。応援いただける方はぜひご登録をお願いいたします。

*無料読者と有料読者の提供価値の違いは、リンクを参照ください

*ニュースレターの重点テーマ、特に反響が大きかった過去のコンテンツはリンクを参照ください

***

この記事を書いた理由

  • 感染症対策を理由に参加記者を制限する動きが各地で広がっている(筆者が経験しただけでも小池百合子 都知事、保坂展人 世田谷区長など)

  • こうした動きは、注目を集めやすい首相会見が元凶となっている面がある

この記事で理解できること

  • 首相会見で参加記者を制限する本当の理由

  • 官邸報道室の欠席者対応の柔軟性の無さ

***

臨時国会が閉会した昨年12月10日(土)、総理大臣記者会見が開催。抽選に当選した筆者は3回目の参加を果たし、首相会見の特殊さ(主に閉鎖性)に良くも悪くも慣れてきたところでしたが、今回も新たな気付きが複数ありました。

*過去2回の参加時の気づき(違和感)については、配信済みのニュースレターを参照ください

今回のニュースレターでは、その中でも感染症対策を悪用して記者人数を制限している実態が浮き彫りになったエピソードを紹介します。

まず、大前提として政府は国民に対しては行動制限を緩和して日常生活に戻ることを促す一方、総理大臣記者会見は感染症対策を理由に記者席を29席に限定するという矛盾した対応を続けています。

*29席の内訳:19席は内閣記者会 常勤幹事社19社から1名ずつ。残り10席はそれ以外(常勤幹事者以外の地方メディア、外国プレス、フリーランス等の抽選当選者)。

そして、今回の会見では常勤幹事者19社から1名の欠席が出たことに端を発し、この矛盾がさらに浮き彫りになりました。

*今回は会見室の座席レイアウトについて記者の所属を含めて言及する必要があるため、内容の特性を鑑みて有料購読者のみに公開します。通常と異なり、一定期間経過後も無料購読者には公開しません。

*「犬飼淳のニュースレター」では、大手メディアが報じない読み応えのある記事を月に6本程度配信しています。この機会に有料登録して頂くと、首相会見関連で反響が大きかった以下2本も含めて全ての有料記事が読み放題になります。

目次

  • 記者席の2列目と3列目の間に横たわる「見えない境界線」

  • 加盟社欠席で露呈した官邸のウソ

  • 官邸が記者席を柔軟に移動できなかった理由

この記事はサポートメンバー限定です

続きは、2283文字あります。

下記からメールアドレスを入力し、サポートメンバー登録することで読むことができます

登録する

すでに登録された方はこちらからログイン

読者の方にはこんな内容を直接お届けしてます。

・国会答弁や政治報道の検証紹介
・基本週次の配信
・いつでも配信停止可
・読みやすいレターデザイン
【対談】畠山理仁氏「新規参入を拒む記者会見は日本社会の縮図。健全な競争...
サポートメンバー
【内部告発】電通の東京五輪汚職再び。横浜市中計策定を4回連続で不公正に...
サポートメンバー
【独自】 開示文書2千枚が示す、三井不動産が2年も隠した神宮外苑再開発...
サポートメンバー
【独自】インボイス個人情報漏洩の原因を「現行法上、変更できない」は本当...
サポートメンバー
【文字起こし】神宮外苑 環境影響評価審議会 2023年5月18日
読者限定
【独自】インボイス未登録が理由の取引停止を独禁法では取り締まれない
読者限定
シリーズ「役人の隠蔽」(5)整合性を完全無視して要望書対応の記録が無い...
サポートメンバー
たった2人から始まったColaboへの攻撃。発端1ヶ月の記録
サポートメンバー