【独自】元 総理番が明かす、首相会見の質問事前提出「業務」のウラ側

事実上、「公然の秘密」となっている総理大臣記者会見における質問の事前提出。総理番記者へのインタビューに基づき、その根回しの実態を明かします。
犬飼淳 2023.01.03
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この記事を書いた理由

  • 昨今の首相会見では予定調和な質疑が多く、国民の「知る権利」が侵害されている

この記事で理解できること

  • 首相会見が予定調和である背景

  • 内閣記者会が質問を事前提出する業務プロセス

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予定調和な質疑が多い総理大臣記者会見。質問者の大半を占める内閣記者会が質問を事前提出していることは事実上「公然の秘密」であり、「台本」の存在すらも噂されてきました。

筆者自身も昨年8月から同会見に参加。官邸は事前提出された質問内容を踏まえて、指名順序すらも事前にある程度は決めているのではと感じる光景を何度も目撃しました。

*そうした違和感に基づいて、直近2年間の指名を検証した詳細は以下ニュースレターを参照ください

筆者はフリーランスという完全部外者の立場で首相会見に参加しているため、内閣記者会による質問 事前提出の流れは完全にブラックボックスでしたが、この度 内閣記者会の元 総理番記者(首相会見の参加経験あり)に実態をインタビューする機会に恵まれました。

筆者は内閣記者会がかなり正確な質問内容を事前提出していることに現地で薄々は気づいていましたが、それでも今回のインタビュー内容にはさすがに驚きました。幹事社を中心にもはや「業務」として粛々と質問を取りまとめ、質問内容の事前調整すらも行っていた実態が判明したからです。

今回のニュースレターでは、このインタビューを通じて明らかになった、首相会見における質問 事前提出の流れ、「台本」の存在について包み隠さずお伝えします。

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