【独自】首相会見 指名回数と順序の検証から見えた官邸報道室のアメとムチ
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この記事を書いた理由
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昨今の首相会見では予定調和な質疑が多く、国民の「知る権利」が侵害されている
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その背景として、指名に明らかな偏りが見られる
この記事で理解できること
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直近2年間の首相会見の指名状況を徹底調査したデータ(所属別の指名回数、指名順序)
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データで浮き彫りになった、あらゆるグループ間(内閣記者会 常勤幹事社、常勤幹事社以外、内閣記者会以外の外国プレス・フリー)の格差
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格差をつくり出すことによる官邸報道室の狙い
政治家の記者会見としては間違いなく最も大きな注目を集める総理大臣記者会見。ただでさえ参加できるメディアは限定されているため、たとえ政府に批判的な論調のメディアであっても公平に指名されなければ、国民の知る権利を侵害することに繋がります。しかし、今年8月から筆者自らも同会見に参加して実態を目の当たりにする中で、指名が恣意的に行われることを肌で感じてきました。
(例)記者席の挙手を見ることなく司会が指名する(=指名する社を事前に決めていたとしか考えられない)、一般質疑の先頭で特定の社が指名される頻度が極端に多い、等
そこで今回のニュースレターでは、その違和感を定量的に検証します。具体的には、直近約2年間(菅総理就任以降の2020年9月16日~2022年10月28日の全36回)の会見の指名状況(回数、順序)を各社ごとに整理したうえで、指名の偏りをデータに基づいて指摘していきます。指名が極めて恣意的に行われていることは明らかであり、記者クラブの内と外の両方に存在する格差が浮き彫りになりました。
©️2022 Jun Inukai
©️2022 Jun Inukai
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目次
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指名回数の偏り
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指名順序の偏り
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幹事社の持ち回りをめぐる違和感
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質疑内容をめぐる違和感