【訴訟報告】ESAT-J不開示決定の処分取消(4)「全てベネッセがやりました」?
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この記事を書いた理由
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行政文書の開示請求は、国民の「知る権利」を守る重要な手段である。行政機関(官公庁、自治体 等)の情報公開の透明性が落ちた昨今、その重要性は一段と増している。しかし、不当な理由で不開示や黒塗りになる事例が後を絶たず、役人にとって不都合な情報は容易に隠蔽されている
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不開示決定を覆す手段は「審査請求」と「処分取消訴訟」の2つがあるが、いずれも一般市民には敷居が高いため断念してしまう場合が多く、その知見は十分に共有されていない
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本人訴訟(弁護士を立てずに原告自ら訴訟を進める方法)の知見も同様に十分に共有されていない
この記事でわかること
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2回目の反論においても被告(東京都)は、平均点算出(改ざん疑惑)について「全てベネッセがやりました」という趣旨の主張で逃げ切りを図っていること。不受験者の得点推定については、趣旨が不明瞭な主張をしていること
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ベネッセに責任転嫁する被告(東京都)に対抗するため、裁判所からベネッセへ平均点に関する文書の提出命令を出させるための攻防
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開示決定が漏れた文書の存在が新たに発覚したことによる訴え変更申立の状況
英語スピーキングテスト(ESAT-J)の「平均点改ざん疑惑」と「不受験者の得点推定」に関する不当な不開示決定3件に対して、自らが原告として東京都教育委員会を訴えた処分取消訴訟(本人訴訟)の経過をお伝えします。
*「平均点改ざん疑惑」と「不受験者の得点推定」のそれぞれの経緯は、以下2本のニュースレターの冒頭部分を参照
経緯
以下の通り少しずつ訴訟は進んでいます。
2023年6月14日:取消処分訴訟 提起
*原告(筆者)が訴状、書証等を東京地裁に提出
同年9月14日:第1回期日(口頭弁論)
*被告(東京都)は反論が間に合わなかったため、訴状の基本的確認のみで終了
同年10月24日:第2回期日(口頭弁論)
*被告(東京都)が期日6日前(10月18日)に初めての反論(準備書面)を提出。原告(筆者)は再反論(準備書面)を2日後(10月20日)に提出した状態で期日を迎える
同年12月26日:第3回期日(口頭弁論)
*被告(東京都)が期日5日前(12月21日)に2回目の反論(準備書面)を提出。原告(筆者)は再反論(準備書面)を1日後(12月22日)に提出した状態で期日を迎える
今回のニュースレターでは第2回期日の終了後〜第3回期日までの出来事について、関係する書面の全文を掲載しながら報告します。
本編の目次
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双方(被告・原告)の2回目の準備書面 〜平均点算出(改ざん疑惑)は「全てベネッセがやりました」?〜
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平均点改ざん疑惑について裁判所からベネッセへ文書提出命令を出させるための攻防
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開示決定が漏れた文書が新たに発覚したことによる訴え変更
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