【横浜市長選挙2021】山中竹春候補のイソジン会見弁明を図解する
横浜市長選挙に向けたニュースレターの5回目。山中竹春候補のイソジン会見について弁明した内容を5枚のスライドで図解し、一般的な感覚とのギャップを明らかにします。
犬飼淳
2021.08.12
読者限定
こんにちは。犬飼淳です。
8月8日に告示日を迎え、8人の候補者になる選挙戦が本格化してきた横浜市長選挙(8月22日投開票)について5回目のニュースレターをお送りします。
山中氏をめぐっては、昨年の大阪でのイソジン会見に関与していたのではないかという疑惑が当初から付きまとっていました。その疑惑に対して、山中氏がオフィシャルウェブサイトで弁明した内容の全文を以下に引用します。
*あとでこの内容は図解するので、回りくどい表現を読むのが辛い場合は読み飛ばして頂いて大丈夫です。
新型コロナウイルス感染症におけるポビドンヨードの効果と横浜市長選に関連する報道について
●大阪府の吉村知事のイソジンの会見時に使用されたフリップに「解析:横浜市立大学医学部 医療統計学 山中竹春教授」との記載がありましたが、当該データについて山中竹春が「解析」を行ったという事実はありません。以下に「解析の定義」と「解析の定義に対する本事案の状況」に基づきご説明いたします。
●解析の定義臨床研究方法論や統計学に基づく「解析」とは、以下の全ての要件を満たす必要があります。(1)研究計画書の作成に携わること。(2)氏名が記載された研究計画書が病院の倫理審査委員会などの審査を経ること(3)研究計画書の内容に沿った研究に参加すること。
●解析の定義に対する本事案の状況(1)研究計画書の作成に携わっていません。(2)ゆえに研究計画書に氏名の記載はなく、審査にも関与していません。(3)山中竹春は、同研究計画書の内容に沿った研究に参加したことはありません。
●山中竹春は、従前から、全国の研究機関等からの要請を受け、週に1回程度、データサイエンス領域について要請に応じたサポートを実施していますが、その中で、可視化手法などに限って指導等を行った案件について「解析」を実施した主体として掲載することはできず、本案件も同様の事案です。*上記解析の定義を再度ご参照ください。
●また、正確には「横浜市立大学医学部 臨床統計学 山中竹春教授」ですが、フリップの記載は「医療統計学」となっており誤っています。
●これらの事実をもとに、フリップ記載は、同フリップ作成者の「解析の定義」に基づかない適切さを欠くものである旨、大阪府に通知し、公開されているフリップからの早急な削除を依頼したところ、本日までに削除が確認できました。
●以上の状況から、新型コロナウイルス感染症におけるポビドンヨードの効果に関連する一連の報道は、事実と異なるフリップ記載から生じたものであり、報道各位に対し、適切な対応をご依頼いたします。
山中竹春OFFICIAL WEB SITE
引用は以上になります。
狭義の「解析」の定義を持ち出していたり、全体的に回りくどい表現が多く、何が言いたいのか分かりにくいという印象を受ける方が多いと思います。
また、7月13日に山中氏本人が「一連の報道に関わる報告会見」と題した記者会見にて、この内容に沿って自ら3分間ほどかけて説明しています。自信なさげに下を向いて原稿を棒読みし、頻繁に言い間違いをする不自然な様子がハッキリと確認できます。
*以下リンク先の動画の2分57秒~
***
前置きが長くなりましたが、今回のニュースレターでは山中氏による回りくどい弁明は結局、何を言おうとしていたのかを5枚のスライドで図解しながら紐解きたいと思います。
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続きは、1437文字あります。
- ①「解析」の定義のギャップ
- ②山中竹春候補が解析を否定した論法
- ③山中竹春候補が否定した内容
- ④山中竹春候補が肯定した内容
- ⑤サマリ
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