フロンターレ新スタジアムに便乗した等々力緑地の商業施設乱立と自然破壊(2) オープンハウス型説明会
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この記事を書いた理由
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等々力緑地再編整備は川崎フロンターレ新スタジアムを始めメリットばかりが強調されているが、計画には基本方針に反する商業施設乱立や自然破壊も含まれる。つまり、どさくさに紛れて事業者が自らの利益のために市民の憩いの場を破壊しようとしている
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事業者は不都合な実態を巧妙に隠すことで水面下で計画を既成事実化しており、全国で相次ぐ乱開発の悪しき前例となった神宮外苑と通底している
この記事で理解できること
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計画に含まれる数々の不審点・矛盾に対する事業者及び川崎市の認識
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商業施設・立体駐車場の乱立を1年以上も隠した意図
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外周園路の9m(現行の約2倍)への拡大を近隣住民に本当に説明したのか
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Bリーグ本拠地移転で必要性に大きな疑問符が付く新アリーナの収支計画は健全なのか
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樹木の伐採本数を算出したのか
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そもそも防災・樹木保全など全体最適視点で検討したのか
4月9日配信の第1報でお伝えした通り、等々力緑地再編整備には多くの不審点や矛盾がありました。
*詳細は上記ニュースレター参照
主な内容をざっくり振り返ると、以下の通りです。
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川崎フロンターレ新スタジアム改修を始め基本方針に沿った整備もある一方で、基本方針に完全に反する整備が紛れ込んでいる (例)商業施設18棟と立体駐車場2棟建設のために樹木を大量伐採して公共性の高い施設(広場・遊び場)を廃止、必要性・採算性に大きな疑問符が付く新アリーナ建設のために樹木を大量伐採 等
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事業者は事業方針・アクションプランに耳障りの良い言葉を並べているが、事業者の利益に関する部分は着実に実現する一方、市民の公共性に関する部分は形骸化している
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事業者は不都合な実態を巧妙に隠した上でアリバイ目的の説明会を重ね、計画を既成事実化した。発想や手法は再開発の悪しき前例となった神宮外苑と通底している
こうした経緯の中、半年後(2025年10月頃)に迫る工事開始前最後のオープンハウス型説明会が先週末(4月11日~12日)に開催。過去2回(2023年5月、2024年6月)の同説明会の実態を踏まえれば、今回も不都合な実態を巧妙に隠しつつアリバイづくりに利用される恐れが高いため筆者も初日に現地参加。約1時間にわたって数々の不審点・矛盾を直接問い質した結果、自らの利益を最優先する事業者の姿勢はさらに浮き彫りになりました。
そこで今回のニュースレターでは、約1時間の質疑で判明した実態を文字起こし中心にお伝えしていきます。

オープンハウス型説明会の様子 *初日(2025年4月11日)17時頃に筆者が撮影 *来場者は掲示された説明資料を見ながら説明員に質問可能
本編の目次
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外周園路 ~道路拡幅を本当に住民に説明したのか~
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アクティビティループ ~新たな樹木はどこから来るのか~
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ふるさとの森 ~北側も伐採するのか~
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防災全般 ~そもそも検討されているのか~
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新アリーナ ~競合分析・収支計画の実態~
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自由提案施設・立体駐車場 ~なぜ1年以上も建設を隠したのか~
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樹木伐採全般 ~伐採本数は何本なのか~
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