ついに立憲が言及した横浜市長選挙の検証とは
*このニュースレターは事実に基づいて記載してますが、立憲民主党支持者にとっては不快な気持ちになる内容が含まれます。そうした内容を一切見たくないという方は先を読み進めることはお勧めしません。
こんにちは。犬飼淳です。
2021年11月21日に札幌で開催された立憲代表選 候補者記者会見に私は参加し、候補者4名(泉健太氏、西村智奈美氏、逢坂誠二氏、小川淳也氏)に対して、横浜市長選挙の総括について初めて質問しました。
*当日のやり取りの詳細は、以下のニュースレターを参照ください。
この質疑の結果、代表選の候補者が横浜市長選挙の問題点をほとんど認識していない(もしくは知らないふりをしている)という衝撃的な事実が明らかになり、多くの横浜市民や野党支持者はざわつきました。以下のツイートのリプライや引用リツイートの内容を確認すれば、その衝撃や落胆の度合いが分かるかと思います。
正直に、簡潔にご回答頂き、ありがとうございました。
この衝撃的な会見の4日後にあたる11月25日、まさに問題の横浜で立憲民主党は代表選挙イベントを開催。ほんの3ヶ月前には横浜市長選挙を野党共闘の象徴としてアピールしたので、当然ながら横浜市長選挙に関する総括がなされると多くの市民が期待しました。
・・・・しかし、その期待は完全に裏切られました。
街頭演説会、候補者討論会では候補者4名が不気味なほどにこの問題を完全スルー。記者会見では、あるフリー記者が応援演説をした逢坂誠二氏、小川淳也氏に対して横浜市長選挙の総括を求める質問をしましたが、両名とも従来通りのゼロ回答「言及を控えたい」に終始するのみでした。
*その質疑の詳細については、サキシル記事を参照ください。
当然、4日前に札幌でこの問題の口火を切る質問をした私もこの記者会見に参加し、より具体的な質問を複数用意しましたが、真っ先に挙手し続けても1度も指名してもらえないまま、司会者は開始から30分弱で時間を理由に終了を宣言。せっかくの地元開催なのに私は質問の機会すら得られず、不完全燃焼に終わりました。
私はあえて司会に近い席で真っ先に挙手し続け、その度に司会と目が合ったのですが、なぜか司会は私から視線をそらして別の記者を指名し続け、そのまま時間終了。
残念ながら質問の機会すら得られなかったので、お蔵入りした質問を公開します。
つまり、まさに問題の横浜で行われた11月25日のイベントで横浜市長選挙の総括は1ミリも進みませんでした。むしろ、この件は何が何でもスルーするという党としての強い意思が感じられました。
そんな矢先、11月27日にChoose Life Projectは立憲代表選候補者4名を招いて「ボトムアップ政治の再生は可能か?」というテーマでのオンライン番組を放送。番組の終盤、ついに司会の津田大介氏が応援演説に入った人物の1人である逢坂誠二氏に対して、この問題を質問しました。以下、その質疑を文字起こしします。
*該当箇所は動画の1時間13分43秒〜
表記の注意事項
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「えー」などの言い淀みを含めて、発言をそのまま書き起こす
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太字は筆者が重要と判断した箇所
文字起こし
【津田大介】逢坂さんにお伺い致します。えーっと、逢坂さん、これまでねー、代表選の中でも何度か質問にも出てきてると思うんですけど、えー、横浜市長選について、やはりちょっとお伺いしようと思います。あのー、逢坂さんね、応援弁士として山中市長を応援しましたけども、まあ、今、Twitterを含めて、あるいは報道も含めて、様々な形で山中市長への疑問が噴出していて、代表選でも何度か質問が出てるんですけど、やはりそこで十分な回答が得られているとは思わないんですよね。当然ね、これ、党の立場というか、立憲民主党の神奈川県連が決めたことであるという事情は理解できるんですけども、他方でこれ、党の決定でもあったわけですから、やはり今回ですね、僕、逢坂さんのこれまでの討論会を伺っていて、やはり地方自治や地方分権の強化ということをやはり4人の候補の中で最も熱く具体的に語られているのが、逢坂さんだと思うんですよ。なので、やっぱりそういう逢坂さんにとって、やはりこの問題って無視できない一丁目一番目、大きな問題であるはずだと思うので、一部の立憲支持者とか或いは横浜市民から生じている疑念について、曖昧な言葉でお茶を濁すのではなく、代表になったら自分は今年の横浜市長選をどう総括するのかということを正面からお答え頂きたいのですが、いかがでしょうか。
【逢坂誠二】あのー、今、津田さんがおっしゃったことのー、事実関係がよく分からないんで、今、この段階で踏み込んだコメントは出来ないんですけれども、あのー、私が応援に行ったのは事実です。これは同僚議員に頼まれて応援に行った。で、どんな方ですか?と聞いて、自分でもネットで、あのー、こういう、あー、仕事をされている方なんだなと私なりに理解した上で応援に行って、2ヶ所で街頭に立ったんだと思います。でー、それ以上でもそれ以下でもないんですけども、何かそのことによって問題が起きているとするなばですね、代表に就任したら、それは、あのー、きちんと調べた上で、党として対応する必要があるんであれば、それは、対応、あのー、して参りたい。そう思います。ただ、現時点で何が起きているのか私、理解できてないんです。
【津田大介】これね、代表選が終わった後、そのことについても、えーっと、何らかの対応をしてほしいという支持者もいらっしゃると思うので、それは是非お願いしたいと思います。
逢坂誠二氏の「事実関係が分からない」という発言の真偽はいったん目をつむるとして、「問題があるのであれば代表就任後にきちんと調べて党として対応する」という発言を引き出したことは大きいと思います。これまでは、この程度の言及すらもせずに逃げ続けていたので。また、他3名(泉健太氏、小川淳也氏、西村智奈美氏)も逢坂氏の発言を頷いて聞き、異議を唱える方はいませんでした。
過去の私のニュースレターや郷原信郎氏の情報発信を辿って頂ければ分かる通り、問題があることは既に明らかです。ゆえに常識的に解釈すれば この逢坂氏の発言によって立憲民主党は横浜市長選挙の問題を検証せざるを得なくなったと言えます。
この発言は今後も非常に重要な意味を持つと直感したので、私はその日のうちに逢坂氏を始めとする4名に以下のツイート(全5つのスレッド形式)を発信し、念を押しておきました。(もちろん、多忙な候補者の目に触れているかは別問題ですが)
連日お疲れ様です。今夜のCLP #政権交代できますか で逢坂誠二さんは横浜市長選挙の候補者擁立について「問題があるならば代表就任後にきちんと調べて党として対応する」と力強い決意を語って頂きました。この発言に私を含む多くの横浜市民は安堵したことでしょう。感謝致します。 1/5
参考:逢坂誠二氏の問題の応援演説
問題の演説の文字起こしは以下のニュースレターを参照ください。逢坂誠二氏はニセコ町長の経験を踏まえて、「首長職が持つ権限の大きさ」ゆえに「選挙前に本物か見極めることの重要性」を具体的に力説しています。
しかし、11月25日の横浜での会見では「山中竹春氏とは応援演説前に会ったこともない」とも発言しています。つまり、【会ったこともない人物】をあたかも【本物】のように装って、【重要な首長職】を選ぶ選挙で応援したことになります。自らの応援演説の内容と真っ向から矛盾するのではないでしょうか。
今回のニュースレターは以上になります。
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2021年11月28日 犬飼淳
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