首相会見で自ら質問! しかし、インボイス導入根拠を一言も説明できない岸田総理
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総理大臣記者会見での質問を目指して今年4月に行動を始めてから半年弱、10月28日の会見でついに私は岸田総理に初めて質問できました。初参加した8月10日の会見では、フリーである私が指名される雰囲気は完全にゼロに思え、質問できるまでには数年かかることも覚悟していたので私自身が最も驚いています。
*初参加した8月10日 会見の進行をめぐる奇妙な出来事の数々については、当日のリポートを参照ください。
今回も前回同様、私の挙手を司会者(四方敬之 内閣広報官)は全く見向きもせず、やはり事前に指名順序がある程度は決まっているのではないかと疑うほどスピーディーな指名が続きました。そして、8人の質問が終わった段階で司会者は「時間の関係であと2名」と宣言。
*全10名の記者の質疑内容は首相官邸ウェブサイトを参照ください
「今日も質問できずに終わるのか」と落胆していたところ、ふと司会者と目が合い、「もしかしたら」と淡い期待を抱いた瞬間・・・、
司会者は「それでは、犬飼さん」と指名!
まさか2回目の参加で質問のチャンスを得るとは予想だにしていなかったので、口から心臓が飛び出るかと思うほど驚きつつも、自席から質問者用のスタンドマイクへ移動する数秒でなんとか気持ちを落ち着かせ、質問を始めました。
ちなみに、内閣記者会の多くが質問を官邸に事前提出しているらしいことは公然の事実として一般にも知られていますが、当然ながら私は質問内容を官邸に提出していません。また、司会者と親しくなって指名されやすくしようと考える記者もいるようですが、まだ2回目の参加である私は会見前後の時間もなかなかタイミングが合わず、この司会者とは一言の挨拶すら交わせていません。
なぜ指名してもらえたのか、今でも全く分かりません。こんな面倒くさい質問者を指名してしまって、会見後に司会者が叱られていないのかがひたすら心配です・・。
私はこれまでの国会質疑で明らかになった事実を踏まえた上でインボイスの導入根拠について質問しましたが、岸田総理はまともな導入根拠を一言も説明できませんでした。導入根拠が存在しないことが改めて露呈し、非常に大きな意味があったと捉えています。
約3分間に及んだ私の質疑は下記の映像にノーカットでまとめたので、ぜひご覧ください。
しかし、全体的に岸田総理の回答は質問とかけ離れているため、いったい何を喋っているのか理解が難しいです。そこで、今回のニュースレターでは私が不誠実答弁の実態を理解しやすくするために用いていた「信号無視話法」の手法に則って、質疑内容を検証していきます。具体的には信号機のように3色(青はOK、黄は注意、赤はダメ)で直感的に視覚化します。
また、映像には映っていない、質問時に私が試みていた官邸への抵抗についてもお伝えします。
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