首相会見で自ら質問! しかし、インボイス導入根拠を一言も説明できない岸田総理

総理大臣記者会見で筆者が初めての質問に成功するも、インボイスの導入根拠を岸田総理は一言も説明できず、導入根拠が存在しないことが改めて露呈。その質疑の信号無視話法を自ら解説します。
犬飼淳 2022.10.30
サポートメンバー限定

こんにちは。犬飼淳です。

このニュースレターはフリー記者の犬飼が「大手メディアが報じない読み応えのある検証記事」を月に6 本以上(目安)配信します。皆さんの生活に影響する政策や報道の複雑な問題点を、正しく理解できるように分かりやすく解説しています。

読者の有料登録によって運営されており、利害関係に縛られず取材・検証を日々行っており、総理大臣記者会見にも出席しております。有料登録(月額600円)いただくと、以下の特典を得られます。

  • 月 6 本程度の最新記事が受け取れる

  • 記者会見での質問内容をリクエストできる

  • 過去記事すべてを購読できる

有料登録のおかげで私は継続しての運営が可能になり、より多くの報じられることのない事実を検証することができます。応援いただける方はぜひご登録をお願いいたします。

***

総理大臣記者会見での質問を目指して今年4月に行動を始めてから半年弱、10月28日の会見でついに私は岸田総理に初めて質問できました。初参加した8月10日の会見では、フリーである私が指名される雰囲気は完全にゼロに思え、質問できるまでには数年かかることも覚悟していたので私自身が最も驚いています。

*初参加した8月10日 会見の進行をめぐる奇妙な出来事の数々については、当日のリポートを参照ください。

今回も前回同様、私の挙手を司会者(四方敬之 内閣広報官)は全く見向きもせず、やはり事前に指名順序がある程度は決まっているのではないかと疑うほどスピーディーな指名が続きました。そして、8人の質問が終わった段階で司会者は「時間の関係であと2名」と宣言。

*全10名の記者の質疑内容は首相官邸ウェブサイトを参照ください

「今日も質問できずに終わるのか」と落胆していたところ、ふと司会者と目が合い、「もしかしたら」と淡い期待を抱いた瞬間・・・、

司会者は「それでは、犬飼さん」と指名! 

まさか2回目の参加で質問のチャンスを得るとは予想だにしていなかったので、口から心臓が飛び出るかと思うほど驚きつつも、自席から質問者用のスタンドマイクへ移動する数秒でなんとか気持ちを落ち着かせ、質問を始めました。

ちなみに、内閣記者会の多くが質問を官邸に事前提出しているらしいことは公然の事実として一般にも知られていますが、当然ながら私は質問内容を官邸に提出していません。また、司会者と親しくなって指名されやすくしようと考える記者もいるようですが、まだ2回目の参加である私は会見前後の時間もなかなかタイミングが合わず、この司会者とは一言の挨拶すら交わせていません。

なぜ指名してもらえたのか、今でも全く分かりません。こんな面倒くさい質問者を指名してしまって、会見後に司会者が叱られていないのかがひたすら心配です・・。

私はこれまでの国会質疑で明らかになった事実を踏まえた上でインボイスの導入根拠について質問しましたが、岸田総理はまともな導入根拠を一言も説明できませんでした。導入根拠が存在しないことが改めて露呈し、非常に大きな意味があったと捉えています。

約3分間に及んだ私の質疑は下記の映像にノーカットでまとめたので、ぜひご覧ください。


しかし、全体的に岸田総理の回答は質問とかけ離れているため、いったい何を喋っているのか理解が難しいです。そこで、今回のニュースレターでは私が不誠実答弁の実態を理解しやすくするために用いていた「信号無視話法」の手法に則って、質疑内容を検証していきます。具体的には信号機のように3色(青はOK、黄は注意、赤はダメ)で直感的に視覚化します。

また、映像には映っていない、質問時に私が試みていた官邸への抵抗についてもお伝えします。

続きを読む場合は有料購読者にご登録ください。慎重に公開したい内容を含むため、一定期間経過後も無料購読者には公開しません。

*有料登録(月額600円)すると、今後も継続して発信予定の首相会見やインボイスについて、いち早く全ての情報を入手できます。さらに、過去の配信分も含めて有料コンテンツが全て閲覧できます。無料読者と有料読者の提供価値の詳細についてはリンクを参照ください。

*ニュースレターの重点テーマ、特に反響が大きかった過去のコンテンツはリンクを参照ください

この記事はサポートメンバー限定です

続きは、2123文字あります。

下記からメールアドレスを入力し、サポートメンバー登録することで読むことができます

登録する

すでに登録された方はこちら

読者の方にはこんな内容を直接お届けしてます。

・政策や報道の問題点を検証
・基本週次の配信
・いつでも配信停止可
・読みやすいレターデザイン

提携媒体・コラボ実績

サポートメンバー限定
【独自】神宮外苑 銀杏並木の枝は誰が折ったのか
サポートメンバー限定
【衆院選2024】投票機会も奪われた能登半島
サポートメンバー限定
【独自】横浜市教委 傍聴妨害の新事実(4) ~ついに判明した主犯格。現...
読者限定
緑だけでなく人命まで喪失させる、神宮外苑樹木伐採の計画不備
サポートメンバー限定
【衆院選2024】共産党アレルギーを無効票から読み解く
サポートメンバー限定
【独自】神宮外苑樹木伐採開始の意思決定プロセス
サポートメンバー限定
【衆院選2024】白票キャンペーンによる当落逆転検証
サポートメンバー限定
【衆院選2024】若者心理を悪用した白票キャンペーンの記録