【独自】神宮外苑 銀杏並木の枝は誰が折ったのか
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この記事を書いた理由
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2024年10月28日についに神宮外苑の樹木伐採が開始したが、問題点を指摘し続けた日本イコモスへの回答を拒んだまま、あえて衆院選に重ねて工事を開始した事実が示す通り、事業者の伐採計画には多くの問題がある
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事業者は計画改善をアピールしているが、「樹木本数」を形式的に増加させるなど見栄えを良くしただけであり、むしろ改悪された点を複数確認できる
この記事で理解できること
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2024年11月6日(伐採開始9日後)に発覚した銀杏並木の枝折れについて、折った相手は判明したのか
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発覚以降、東京都はどのような対応を行ったのか
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東京都の対応に奇妙なタイムラグがあること
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現場の図面が示唆する、枝が折れた背景
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市民団体からの枝折れの原因究明・再発防止に向けた要請に対して、港区・清家愛区長は本当に対応したのか
神宮外苑の樹木伐採計画に多くの問題があることは以下のニュースレターで詳しくお伝えしました。
工事の本格的な開始後、工事車両による騒音や交通規制が地元住民に悪影響をもたらすことはかねてから指摘されていたわけですが、完全に想定外の問題までもが伐採開始直後に発生し、市民の度肝を抜きました。
11月6日、神宮外苑で最も有名な名所である銀杏並木で、イチョウ2本の枝が計4本も折れていることを明治神宮が発見。折れた枝は2m~3.5mと長い上に損傷も激しいため、トラックなどの大型車両が激突したと推測される折れ方でした。
現に、その後に赤坂警察署が現地に掲示した目撃情報を募る案内には、「車両と樹木が関係する交通事故」と明記。
僅か9日前に伐採工事が開始したばかりのタイミングだったこともあり、当然ながら誰もが再開発事業の工事車両が関与したことを疑いましたが、発覚翌日(11月7日)にNHK報道を通して事業者は関与を否定。
再開発を行う事業者によりますと、イチョウ並木の枝が折れたことと工事との関連はないということで、都は詳しい原因を調べています。
しかし、本ニュースレターで1年半以上にわたって10本以上の記事で継続的に伝えてきたとおり、再開発についてあらゆる手段で市民を欺き続けてきた事業者のコメントは鵜呑みにできません。そこで、筆者は11月14日付で関係する自治体(東京都・港区・新宿区)および警視庁に本件について開示請求。
*開示請求では、開示請求日の時点で存在する文書が開示対象となるため、あえて発覚から1週間程度待った後に開示請求
結果、東京都は最も早い11月26日に文書20枚の開示を決定。筆者は本日(12月2日)、所管部門を訪問して担当者から対面で説明を受けながら開示文書を入手しました。今回のニュースレターでは取り急ぎ本件の現状を共有します。
本編の目次
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東京都の報告資料から浮かび上がる不審点(警察への届出時期、防犯カメラと現場の位置関係)
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清家愛 港区長は市民団体からの要請を本当に対応したのか
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