フロンターレ新スタジアムに便乗した等々力緑地の商業施設乱立と自然破壊(1)
*工事開始が半年後(2025年10月)に迫り緊急性が非常に高いと判断したため、公開直後から無料読者にも全文を公開します
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この記事を書いた理由
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等々力緑地再編整備は川崎フロンターレ新スタジアムを始めメリットばかりが強調されているが、計画には基本方針に反する商業施設乱立や自然破壊も含まれる。つまり、どさくさに紛れて事業者が自らの利益のために市民の憩いの場を破壊しようとしている
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事業者は不都合な実態を巧妙に隠すことで水面下で計画を既成事実化しており、全国で相次ぐ乱開発の悪しき前例となった神宮外苑と通底している
この記事で理解できること
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等々力緑地再編整備の図面に基づく主な変更点
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同再編整備の変更点と事業者が掲げる建前(=アクションプラン)との整合性
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乱立する商業施設18棟の位置関係が示す計画の実態
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同再編整備で事業者が不都合な実態を隠したまま既成事実化できた理由
この「犬飼淳のニュースレター」で2年前から継続的に取り上げて計16本の記事を配信してきた神宮外苑再開発は、残念ながら昨年(2024年)10月に樹木伐採が本格的に開始してしまいました。しかし、開示請求を重ねて(大半が黒塗りだったとはいえ)1万枚弱の行政文書に目を通したことで、近年相次ぐ再開発事業者による不都合な実態を巧妙に隠したまま水面下で計画を既成事実化する手法への筆者の知見はかなり深まったと自負しています。
そうした経験を踏まえて、今回は新たな再開発計画を取り上げます。それが、神奈川県川崎市の等々力緑地再編整備です。この再編整備にはサッカーJ1川崎フロンターレのホームスタジアム(現 等々力陸上競技場)の球技専用への改修が含まれ、この点はサッカーファンを中心にそれなりに認知されているかと思います。フロンターレが近年は紛れもなくJ1屈指の強豪かつ人気チームであることを踏まえれば、筆者としてもこの改修への異論は特にありません。計画では客席とフィールドの距離が近くなることを始め、サッカーファンの観戦環境向上が見込まれます。要は、野球とラグビーの競技・観戦環境すらも悪化させた神宮外苑再開発とは異なることに注意が必要です。
とはいえ、競技場改修を大義名分に企業が緑豊かな運動公園を商業目的で破壊しようとしている点は今回の等々力緑地も同じです。現に、進め方には複数の共通点を確認できます。そこで今回のニュースレターでは神宮外苑の悪しき前例を踏まえつつ、等々力緑地再編整備の全体像と問題点を整理していきます。
*工事開始が半年後(2025年10月)に迫り緊急性が非常に高いと判断したため、公開直後から無料読者にも全文を公開しますメールアドレス登録のみで無料で全て読めるので、お気軽にご登録ください。
この記事は無料で続きを読めます
- 再編整備の概要
- 図面に基づく主な変更点
- 変更点とアクションプランの整合性
- 商業施設18棟の位置が示す計画の実態
- 不都合な実態を隠したまま既成事実化できた理由
- 参考:現地写真 24枚
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