【独自】デモ弾圧を予感させる新宿駅東南口広場看板(1)警視庁の開示文書

新宿駅東南口広場に設置された不穏な看板について開示請求で判明した事実を報告します。
犬飼淳 2026.07.07
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この記事を書いた理由

  • デモや街宣への参加人数は民意の大きさを示す重要な指標だが、日本には大人数が集まれる広場が限られるため民意を示しにくい

  • さらに、かねてより問題視されていた警察によるデモの露骨な妨害が悪質化しており、平和的デモの開催自体が脅かされている

この記事で理解できること

  • 弾圧を予感させる不穏な看板の新宿駅東南口広場設置を主導した行政機関はどこ

  • 突然の設置に十分な根拠はあったのか

***

今年3月以降、アメリカ・イスラエルのイラン侵攻に便乗して憲法改正を始め軍事化の姿勢を強める高市政権に対して、全国各地で改憲反対・戦争反対・反高市政権を趣旨とする抗議デモがかつてない盛り上がりを見せています。しかし、ただでさえ日本の市街地には大規模デモを開催できる広場が圧倒的に少ない上に、警察は平和的デモをむしろ妨害するような対応(いわゆる「過剰警備」)を連発。そのため、一般市民が様々な知恵と工夫(駅前でデモのパブリックビューイング横断歩道を渡りながらプラカード掲示 等)で対抗している状況です。そんな中、新宿駅東南口広場は乗降客数世界トップの新宿駅の目の前という好立地でありながら千人以上が集まれるほど広さは十分。下記に例示した通り、これまで選挙街宣やデモで繰り返し有効活用されてきた場所です。

▼2022年7月(参院選)

▼2024年2月

▼2026年1月(衆院選直前)

また、最近では反差別を全面に打ち出す有志団体「路上哲学読書会」(通称:路哲)が頻繁に活動する場所でもあります。ところが、下記写真の通り今年6月10日に突如として街宣・デモの弾圧を予感させる内容が記載された不穏な看板がこの広場に設置され、大きな波紋を呼びました。

新宿駅東南口広場 看板 *2026年6月13日 筆者撮影 *木を挟んだ裏側にも同一の看板が設置されており、超至近距離にわざわざ2枚も設置したことから判断して、行政機関の意思はそれなりに強く見える

新宿駅東南口広場 看板 *2026年6月13日 筆者撮影 *木を挟んだ裏側にも同一の看板が設置されており、超至近距離にわざわざ2枚も設置したことから判断して、行政機関の意思はそれなりに強く見える

2段落目で例示されている通行の妨げは指摘自体はもっともなため従来以上に各デモの主催者が配慮すれば済む話ですが、3段落目には非常に不可解な内容が記載されています。それは、大声や大音量を出す行為も迷惑行為としてわざわざ例示していること。しかし、デモではシュプレヒコールや音楽を用いた表現は付き物。これでは主催者がいくら安全に配慮しても、「大きな音を出した」という理由で迷惑行為と判断されて警察が不当介入する事態が危惧されます。ちなみに土地勘が無い方のために補足すると、そもそも新宿は渋谷と並んで日本で一二を争うほど騒がしい繁華街。その中でも東南口広場というのは新宿駅周辺で最も騒がしい東口(アルタ前や歌舞伎町方面のエリア)に近いこともあり、街頭モニターや広告宣伝車の音が鳴り響いている時間帯が多く、付近には路上ライブを行うストリートミュージシャンの姿も目立ち、閑静とは程遠い場所です。

騒がしさが特色と言えるような街で、何か問題が起きたという話は特に聞かないにもかかわらず、音出しすらも突如禁じたように見えるこの看板はかなり異様です。

そこで筆者は設置の経緯や根拠を明らかにするため、設置した主な行政機関に対して6月15日付で開示請求。結果、警視庁については滞りなく手続きが進んだ関係で開示文書14枚を昨日(7月6日)に入手。今回のニュースレターでは警視庁とのやり取りや開示文書から明らかになった事実を取り急ぎ報告します。

本編の目次

  • 開示請求の概要

  • 開示文書 通知1件

  • 開示文書 メール11件

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