樹木伐採だけでなく、野球・ラグビーの文化も破壊する神宮外苑再開発の全体像
*すでに樹木伐採に向けた工事が開始され、緊急性・公共性が高いと判断したため、公開直後から無料読者にも全文を公開します。
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この記事を書いた理由
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神宮外苑再開発は環境(樹木伐採、美しいイチョウ並木の喪失)とスポーツ文化(約100年の歴史を持つ神宮野球場、聖地 秩父宮ラグビー場の喪失)の両面で大きな損失となる
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100年の近代都市公園をありきたりの高層ビル群による商業施設に変えようとする事業者(三井不動産、伊藤忠商事 等)は、自らが掲げるSDGsにも反している
この記事で理解できること
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3つの観点(環境破壊、景観破壊、スポーツ文化破壊)による被害の全体像、SDGsの17の目標との矛盾、東京都の進め方の問題10点
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神宮外苑再開発は野球ファン(プロ野球、六大学野球)、ラグビーファン、スポーツ愛好者(ゴルフ、フットサル、野球)にも多大な被害を及ぼすこと
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神宮外苑再開発は東京五輪と密接に結びついていること
市民の反対の声や専門家の提言を徹底的に無視したまま、ついに今年3月に東京都は神宮外苑再開発を本格的に開始してしまいました。現在は神宮第2球場の解体工事に着手しており、懸念されていた3千本を超える樹木伐採も現実になろうとしています。
工事開始を受けて4月1日、反対する市民は建国記念文庫の森をヒューマンチェーン(人間鎖)で囲む抗議アクションを実施。
*現地参加した筆者が360度カメラで撮影した映像は以下Youtubeで視聴可。市民が囲んだ建国記念文庫の森は、ラグビー場移転によって樹木が全滅する見通しのエリアであり、すでに工事用の囲いが設置されている様子も分かります。
奇しくも翌2日、音楽家の坂本龍一氏の逝去が公表。同氏は今年2月に神宮外苑再開発に反対の意思を示して小池百合子都知事へ手紙まで送っていたため、この問題が改めて注目を浴びるきっかけにもなりました。
そこで今回のニュースレターでは、これを機にこの問題に興味を持った方を主な対象に、神宮外苑再開発をめぐる問題の全体像を整理していきます。
*前提知識が無い(少ない)方向けに、広く浅く、視覚的に、全体像を網羅します。
©️2023 Jun Inukai
*すでに樹木伐採に向けた工事が開始され、緊急性・公共性が高いと判断したため、公開直後から無料読者にも公開します。メールアドレス登録のみで無料で全て読めるので、お気軽にご登録ください。
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- 図面にもとづく変化と被害
- 再開発後イメージから読み取れる被害
- 被害8点の詳細、SDGsとの矛盾
- 東京都の進め方の問題10点
- 10年に及ぶ水面化の動きの時系列
- まとめ(この記事で理解できたこと)
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