樹木伐採だけでなく、野球・ラグビーの文化も破壊する神宮外苑再開発の全体像

東京五輪招致と密接に関わり10年前から水面下で進められていた神宮外苑再開発問題の全体像を整理します。
犬飼淳 2023.04.06
読者限定

*すでに樹木伐採に向けた工事が開始され、緊急性・公共性が高いと判断したため、公開直後から無料読者にも全文を公開します。

***

このニュースレターはフリー記者の犬飼が「大手メディアが報じない読み応えのある検証記事」を月に6 本以上(目安)配信します。皆さんの生活に影響する政策や報道の複雑な問題点を、正しく理解できるように分かりやすく解説しています。

サポートメンバー登録によって運営されており、利害関係に縛られず取材・検証を日々行っており、総理大臣記者会見にも出席しております。サポートメンバー登録(月額600円〜)いただくと、以下の特典を得られます。

  • 有料記事を過去配信も含めて全て、いち早く購読できる

  • 記者会見での質問内容をリクエストできる

  • 今後扱ってほしいテーマをスレッドで要望できる

サポートメンバーのおかげで私は継続しての運営が可能になり、より多くの報じられることのない事実を検証することができます。応援いただける方はぜひご登録をお願いいたします。

*ニュースレターの重点テーマ、特に反響が大きかった過去のコンテンツはリンクを参照ください

***

この記事を書いた理由

  • 神宮外苑再開発は環境(樹木伐採、美しいイチョウ並木の喪失)とスポーツ文化(約100年の歴史を持つ神宮野球場、聖地 秩父宮ラグビー場の喪失)の両面で大きな損失となる

  • 100年の近代都市公園をありきたりの高層ビル群による商業施設に変えようとする事業者(三井不動産伊藤忠商事 等)は、自らが掲げるSDGsにも反している

この記事で理解できること

  • 3つの観点(環境破壊、景観破壊、スポーツ文化破壊)による被害の全体像、SDGsの17の目標との矛盾、東京都の進め方の問題10点

  • 神宮外苑再開発は野球ファン(プロ野球、六大学野球)ラグビーファンスポーツ愛好者(ゴルフ、フットサル、野球)にも多大な被害を及ぼすこと

  • 神宮外苑再開発は東京五輪と密接に結びついていること

***

市民の反対の声や専門家の提言を徹底的に無視したまま、ついに今年3月に東京都は神宮外苑再開発を本格的に開始してしまいました。現在は神宮第2球場の解体工事に着手しており、懸念されていた3千本を超える樹木伐採も現実になろうとしています。

工事開始を受けて4月1日、反対する市民は建国記念文庫の森をヒューマンチェーン(人間鎖)で囲む抗議アクションを実施。

*現地参加した筆者が360度カメラで撮影した映像は以下Youtubeで視聴可。市民が囲んだ建国記念文庫の森は、ラグビー場移転によって樹木が全滅する見通しのエリアであり、すでに工事用の囲いが設置されている様子も分かります。

奇しくも翌2日、音楽家の坂本龍一氏の逝去が公表。同氏は今年2月に神宮外苑再開発に反対の意思を示して小池百合子都知事へ手紙まで送っていたため、この問題が改めて注目を浴びるきっかけにもなりました。

そこで今回のニュースレターでは、これを機にこの問題に興味を持った方を主な対象に、神宮外苑再開発をめぐる問題の全体像を整理していきます。

*前提知識が無い(少ない)方向けに、広く浅く、視覚的に、全体像を網羅します。

©️2023 Jun Inukai

©️2023 Jun Inukai

*すでに樹木伐採に向けた工事が開始され、緊急性・公共性が高いと判断したため、公開直後から無料読者にも公開します。メールアドレス登録のみで無料で全て読めるので、お気軽にご登録ください。

この記事は無料で続きを読めます

続きは、9602文字あります。
  • 図面にもとづく変化と被害
  • 再開発後イメージから読み取れる被害
  • 被害8点の詳細、SDGsとの矛盾
  • 東京都の進め方の問題10点
  • 10年に及ぶ水面化の動きの時系列
  • まとめ(この記事で理解できたこと)
  • 関連ニュースレター

すでに登録された方はこちら

サポートメンバー限定
虚偽報道で共同親権導入を後押ししたメディアの記録
サポートメンバー限定
「インボイスは廃止一択」出版の裏話(1)
サポートメンバー限定
【独自】能登半島地震 渋滞の定量データ(3)
読者限定
共同親権導入後に別居親の同意が必要な範囲の「広さ」と「曖昧さ」が招く大...
サポートメンバー限定
【独自】隠された神宮外苑再開発(5)東京都とJSCの極秘協議(2016...
サポートメンバー限定
【独自】公文書が存在しない国立大学法人法改正案の検討プロセス(2)
サポートメンバー限定
【独自】「訂正」の域を超えた、志賀原発トラブルの北陸電力による「隠蔽」...
誰でも
初の著書「インボイスは廃止一択」出版のお知らせ