役人の隠蔽(3)入試平均点の改竄疑惑。小数点第3位を含む点数開示を拒否する東京都
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この記事を書いた理由
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行政文書の開示請求は、国民の「知る権利」を守る重要な手段である。行政機関(官公庁、自治体 等)の情報公開の透明性が落ちた昨今、その重要性は一段と増している
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しかし、あり得ない理由で開示請求を妨害する事例が後を絶たず、役人にとって不都合な情報は容易に隠蔽されている
この記事で理解できること
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都立高校入試に活用した英語スピーキングテスト(ESAT-J)の平均点に関わる情報の開示を拒んだ東京都の「ありえない」理由
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「ありえない」理由に頼ってまで情報を隠す姿勢から判断して、東京都が平均点を改竄した疑いがさらに強まったこと
先月より開始した「役人の隠蔽」に焦点を当てたシリーズ企画の第3回として、英語スピーキングテスト(ESAT-J)の平均点を取り上げます。3月1日に合格発表を迎えた都立高校入試の合否判定に活用されたESAT-Jをめぐって、入試の公平性や公共事業の透明性の観点で重大な問題が多々あったことは約半年にわたって繰り返しお伝えしてきました。
*ESAT-Jの前提知識が無い場合、theletter「高校入試の「公平性」を破壊するESAT-J 問題の全体像」(2022年11月30日)を適宜参照ください
特に平均点や採点ミス(2月7日付で8名の採点を修正)をめぐっては、東京都教育委員会はその場しのぎの嘘を繰り返したために自らの主張(報道発表、都議会答弁)で相互に矛盾する内容が多々発生。決定的な矛盾点や不審点が少なくとも7点もあります。

©️2023 Jun Inukai
7点のうち④⑤⑥は、「小数点第3位を含む平均点」と、「採点を修正した8名の受験回(本試験と追試験のどちらか、本試験であれば前半組と後半組のどちらか)」が明らかになれば、その矛盾はさらに浮き彫りになります。
④ 7万人弱が受験した試験の前後半の平均点が小数点第2位まで完全一致
⑤ 8人の採点修正で7万人弱が受験した試験の平均点 小数点第2位が変動
⑥都合よく「切り捨て」と「四捨五入」を使い分けたことを自白
*矛盾点・不審点7点の詳細な説明は、theletter「【独自】ESAT-Jでその場しのぎの嘘を重ねる東京都。共犯関係を続ける都庁記者クラブ」(2023年3月2日) を適宜参照ください
そこで本件について筆者が開示請求したところ、東京都教育委員会はまさに「ありえない」理由で非開示を決定。都が平均点の一部(もしくはほとんど全て)を改竄した疑いはさらに濃厚になりました。
今回のニュースレターでは、その「非開示理由」と「東京都への個別確認」で浮き彫りになった、自らの嘘を隠すためになりふり構わず隠蔽に走る東京都教育委員会の異常性をお伝えします。首都・東京都で入試の公平性・透明性が跡形もなく崩壊している実態がお分かり頂けるはずです。
本編の目次
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開示請求内容
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不可解な理由で60日の延長
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平均点の小数点第3位を明かせない理由
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採点修正した8名の受験回を明かせない理由
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