【正式な議事録と正確な議事録】2021年8月17日 総理記者会見

緊急事態宣言の対象地域拡大を受けて開催された総理記者会見。記者2名の質疑の議事録と実態の乖離を検証。
犬飼淳 2021.08.19
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こんにちは。犬飼淳です。

2021年8月17日、緊急事態宣言の対象地域拡大などの決定を受けて、菅義偉総理は約1時間にわたって記者会見を開催し、計11名の記者が質問しました。ところが、菅総理は「感染拡大を最優先に」と耳を疑うような発言をしたり、アフガニスタン情勢について「カニ政権」「情熱は依然として不透明」など明らかな言い間違いを連発。

*当日の言い間違いについては、時事通信記事を参照

わずか11日前の8月6日には広島市の平和記念式典で 原稿1枚を丸ごと読み飛ばす失態を犯した矢先だったこともあり、原稿を読むことすら困難になった菅総理を心配する声すらあがる事態となりました。しかし、官邸Webサイトが公開した質疑全文では、それらの言い間違いは正しい情報に書き換えられ、あたかも菅総理が正しく回答できたかのように改ざんされていました。

そこで、今回のニュースレターでは、当日の記者会見における菅総理の発言のうち、致命的な言い間違いがあった2人目(産経新聞杉本記者)と5人目(ウォール・ストリート・ジャーナル ランダース記者)の記者との質疑に着目して、正式な議事録と正確な議事録を比較して、政府の公式発表がどのように書き換えられたか(改ざんされたか)を検証します。

*同様の手法で今年5月28日の総理会見を視覚化したニュースレターは以下をリンクを参照ください。

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  • 5人目 ウォール・ストリート・ジャーナル ランダース記者の質疑
  • おまけ

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