【独自】英国大使館ESAT-J議事録の改ざん疑惑
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この記事を書いた理由
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英語スピーキングテスト(ESAT-J)の都立高入試 合否判定への活用は、入試の公平性を破壊するほど多くの問題を抱えている
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しかし、東京都の公式発表であればたとえ不正確でも垂れ流す都庁記者クラブの弊害によって、その実態は未だに広く伝わっていない
この記事で理解できること
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英国大使館でのESAT-J会議の議事録が改竄された疑いの詳細
英語スピーキングテスト(以降「ESAT-J」)は都立校入試の公平性を粉々に破壊しただけでなく、もはや中学生への人権侵害の域に達している問題は3年近くにわたって繰り返しお伝えしてきました。
*ESAT-Jの前提知識が無い場合、theletter「高校入試の「公平性」を破壊するESAT-J 問題の全体像」(2022年11月30日)を適宜参照ください。同記事は1年目の状況に基づいていますが、4年目を迎えた現在も大半の問題は放置されたまま
この欠陥テストを強硬に進めたのが東京都教育委員会(以降「都教委」)。その中でも、グローバル人材育成部 国際教育企画課(以降「所管部門」)は、一連の入試破壊と人権侵害の実行犯に当たる組織です。
本ニュースレターを継続的にお読み頂いている方はご存知の通り、都教委は本来自発的に公開すべき内容すら隠す上に、市民が開示請求してもデタラメな不開示決定を連発して不都合な実態を隠蔽。
(例)存在しないはずはない請求内容でも堂々と「不存在」を理由に不開示決定、存在が公になっている文書は完全な海苔弁で開示 等
筆者が自ら開示請求した中では、入試の合否判定に用いる試験にもかかわらず「平均点変更は事業者(ベネッセ)から電話確認したので文書は一切存在しない」と法廷で驚愕の主張をした平均点改ざんが代表例です。
このように都教委は完全にタガが外れた状態のため、ESAT-Jに関する議事録を開示請求しても「不存在」を理由に不開示決定することが横行。そのため、ESAT-Jの基本的な検討経緯すらもこれまでは一切不明でした。そこで筆者としても一計を案じたことが功を奏し、初めてESAT-Jに関する議事録の入手に成功。具体的には、2024年9月18日に英国大使館で実施された会議の議事録を入手しました。ところが、この議事録には不審点が多数。約1ヶ月を要して所管部門に確認を重ねた結果、公文書を改ざんしたと判断せざるを得ない状況となりました。今回のニュースレターでは、その顛末お伝えします。
*無印公文書偽造・変造罪は刑法155条3項に規定され、3年以下の懲役または20万円以下の罰金

左:本件(公文書改ざん疑惑)に所管部門として関与した小西純平 統括課長代理 右:開示請求窓口部門(総務部)として関与した平澤優 主任 *2025年8月22日 開示文書交付時
本編の目次
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開示請求の概要
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ついに入手した議事録の中身
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公文書を改ざんしたと判断せざるを得ない都教委の言動
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