ESAT-J住民訴訟（2）遂に実現した最重要人物の証人尋問

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• 英語スピーキングテスト（ESAT-J）の都立高入試 合否判定への活用は、入試の公平性を破壊するほど多くの問題を抱えている

• 数々の問題に対して説明不能に陥った東京都はひたすら「時間稼ぎ」と「説明から逃げる」ことに徹しているため、入試破壊を止める運動は司法に委ねられることとなった

• 住民訴訟の主な争点

• 最重要人物に対する証人尋問の結果と成果

英語スピーキングテスト（以降「ESAT-J」）が都立校入試の公平性を粉々に破壊しただけでなく、もはや中学生への人権侵害の域に達している問題は実に3年以上にわたって継続的にお伝えしてきました。

＊ESAT-Jの前提知識が無い場合、theletter「高校入試の「公平性」を破壊するESAT-J 問題の全体像」（2022年11月30日）を適宜参照ください。同記事は1年目の状況に基づいていますが、4年目を迎えた現在も大半の問題は放置されたまま

この問題をめぐって12月24日に大きな動きがありました。2022年10月の提訴から丸3年以上が経過していた小池百合子都知事（以降「小池都知事」）を被告とする住民訴訟（以降「本訴訟」）で初めての証人尋問が実現したのです。証人は、東京都教育委員会（以降「都教委」）の瀧沢佳宏氏（瀧沢氏）。ESAT-J主管部門であるグローバル人材育成部の部長を2023年度まで務め、2024年度からは教育監（教育長、次長に次ぐ幹部クラス）に出世。都議会でESAT-Jに関する答弁の大半を担当してきた事実からも明らかな通り、一連の入試破壊と人権侵害の最重要人物であり、主犯格と表現して差し支えない人物です。

今回のニュースレターでは筆者が証人尋問を傍聴し、事後の報告会での原告弁護団による解説も踏まえて、結果をお伝えします。具体的には、尋問内容の文字起こしに加え、複雑な争点のポイントについて図解を交えて可能な限り端的に整理します。

• 重要争点の整理

• 尋問の成果

• 尋問内容

• 証人の選定理由

• 今後の見通し

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