【文字起こし前半】横浜市教委 傍聴妨害 検証結果 2024年7月26日 記者レクチャー
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この記事を書いた理由
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横浜市教育委員会の耳を疑うような不祥事の隠蔽が次々と発覚している。この状況を招いた背景を踏まえるとこれらはまだまだ氷山の一角であり、隠蔽されたままの不祥事が他にも多数存在することが強く疑われる
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さらに、同委員会は存在を認めた不祥事については第三者検証を通して自らの責任を矮小化することを常套手段としてきたため、第三者検証結果も鵜呑みにはできない
この記事で理解できること
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約1時間半に及んだ記者レク前半(全17名)の質疑内容
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同質疑を通して、弁護士による検証は恣意的かつ不十分である疑いが次々と露呈したこと
悪質な不祥事と隠蔽を繰り返してきた横浜市教育委員会(以降「市教委」と省略する場合あり)の中でも、特に衝撃的な不祥事と言える傍聴妨害。教員による性犯罪事件の公判で一般の傍聴を防ぐために職員を動員して傍聴席を埋め尽くした、まさに前代未聞の不祥事です。
不祥事発覚から約2ヶ月後の7月26日、約3時間(14時~17時)にわたって市教委は検証結果を報告する記者レクチャーを横浜市役所(横浜市政記者会 会見室)で開催。紆余曲折を経て、筆者も現地参加しました。
*横浜市役所での「記者レク」に筆者が初めて参加できた経緯は筆者のポスト参照
2024年7月26日 横浜市教育員会 傍聴妨害 検証結果 記者レク(撮影:犬飼淳) *左から市教委 村上謙介部長、片山哲夫課長
記者レクは2部構成で、以下のように前後半に分けて実施されました。
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前半:第三者検証を担当した検証チーム(弁護士)による説明と質疑
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後半:市教委による謝罪と質疑
記者レク終了後、現地参加した横浜市政記者会の各社は当日夜から続々と結果を報道。
各社とも市教委の責任や違法性を厳しく指摘しており、全3時間の記者レクに参加した筆者としても報道に大きな違和感はありません。ただ、市教委の酷さがあまりにも桁違いなため、文字数や放送時間の制約がある一般的な記事や番組ではその酷さが十分に伝わっていないように思います。具体的には、記者レクの最中にも説明が二転三転する、簡単な事実確認にすら答えられない、回答中に登壇者同士が小声で口裏合わせを始める、訂正を繰り返した上に「これ以上の訂正はない」と断言できないなど、本件について今もなお矮小化・隠蔽が続いていることが強く疑われるのが実態です。
また、検証チームの姿勢を問題視する報道は筆者が確認した限り無いようですが、市教委が第三者検証すらも不祥事の矮小化に利用してきた前科も踏まえると、今回も同様の事態が起きているように思います。要は、組織的隠蔽を否定する結論ありきで検証が進められていたと疑わざるを得ない場面が質疑中に度々あったのです。
*市教委の異常性をご存知ない場合は、約3年間にわたる自らの横浜市役所との関わりを通して異常性の理由を紐解いた以下ニュースレター(2024年5月28日)を適宜参照下さい。第三者検証を悪用した不祥事隠蔽の手口は事例No1(教師いじめ隠蔽)で言及
そこで今回のニュースレターでは当該記者レクの文字起こしを通して、一般にはまだまだ伝わり切っていない実態を余すことなく詳細にお伝えします。全3時間と非常に長いため2回に分けて、まず今回は前半(検証チームの弁護士による説明と質疑)を取り扱います。
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