【独自】教師いじめ第三者調査公表をめぐる教育委員会の組織的隠蔽

横浜市立小学校(旭区)教師の児童に対するいじめ・虐待を学校・教育委員会が組織的に矮小化・隠蔽した問題。特に2022年3月25日の第三者委員会による調査報告書 公表をめぐる不審点の詳細をお伝えします。
犬飼淳 2022.05.24
サポートメンバー限定

このニュースレターでは、国政、地方行政、メディア報道などを客観的事実に基づいて検証しています。以下のボタンから登録すると、次回以降のニュースレターを逃さずチェックできます。

*無料読者と有料読者の提供価値の違いは、リンクを参照ください

***

こんにちは。犬飼淳です。

直近2回(4月21日、5月11日)の横浜市長記者会見にて、私は横浜市立小学校(旭区)教師の児童に対するいじめ・虐待を学校・教育委員会が組織的に矮小化・隠蔽した問題に大半の質疑時間を費やしてきました。

*4月21日会見の概要は会見記録およびニュースレター参照

*5月11日会見の概要は会見記録およびYouTube参照

特に直近(5月11日)の会見では、3月25日の第三者委員会による調査報告書公表をめぐる流れに絞って、8分間にわたって細かな事実確認を重ねました。

私は本件の被害児童 保護者から膨大な情報・資料を直接入手し、市長記者会見の場で質疑を重ね、さらに教育委員会とは個別にやり取りしており、事態の全容を現時点でかなり正確に掴んでいると自負しています。

しかし、本件は国家賠償訴訟となる可能性があることに加え、被害児童のプライバシー保護など様々な観点から現時点で公にできる情報が限られるため、会見を視聴した方に実態がなかなか伝わらず、消化不良を起こしていたかと思います。

今回、3月25日の第三者委員会による調査報告書 公表をめぐる不審点については、公開しても問題ないと判断できたため、有料購読者を対象に一般公開に踏み切ります。

まず、結論から言うと、本件をめぐって横浜市 教育委員会は意図的、組織的、計画的に、この不祥事の矮小化・隠蔽を図ったことは明白です。さらに、残念ながら弁護士等で構成される第三者委員会は形式上は「第三者」の立場をとりながら、実際は教育委員会と一体となって矮小化・隠蔽に加担した疑いが強いです。

*第三者委員会のメンバーは調査報告書参照

今回は下記スライドのように「客観的事実」と「関係者の主張」(教育委員会、山中市長、被害児童の保護者)を時系列に整理することで、調査報告書公表をめぐる不審点7点を明らかにしていきます。

©️2022 Jun Inukai

©️2022 Jun Inukai

*今回は完全独自の取材に基づいており、続きは有料購読者のみに公開します。通常と異なり、一定期間経過後も無料購読者には公開しません。

*有料登録(月額600円)すると、過去の配信分も含めて有料コンテンツが全て閲覧できます。無料読者と有料読者の提供価値の詳細についてはリンクを参照ください。

*ニュースレターの重点テーマ、特に反響が大きかった過去のコンテンツはリンクを参照ください

この記事はサポートメンバー限定です

続きは、3119文字あります。

下記からメールアドレスを入力し、サポートメンバー登録することで読むことができます

登録する

すでに登録された方はこちら

読者の方にはこんな内容を直接お届けしてます。

・政策や報道の問題点を検証
・基本週次の配信
・いつでも配信停止可
・読みやすいレターデザイン
サポートメンバー限定
【独自】公文書が存在しない国立大学法人法改正案の検討プロセス(2)
サポートメンバー限定
【独自】「訂正」の域を超えた、志賀原発トラブルの北陸電力による「隠蔽」...
誰でも
初の著書「インボイスは廃止一択」出版のお知らせ
サポートメンバー限定
【訴訟報告】ESAT-J不開示決定の処分取消(6)弁論終結
読者限定
永住許可取消を含む2024年版入管法改悪案が助長する外国人差別
読者限定
3人に1人が不利益を被る共同親権。「離婚禁止制度」を超えて「少子化促進...
サポートメンバー限定
【独自】能登半島地震 渋滞の定量データ(2)〜国交省が15ファイルをつ...
誰でも
【事務連絡】読者別の公開方針