【独自】ESAT-J最大の問題「不受験者の得点推定」不開示が逆転開示へ(3)
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この記事を書いた理由
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英語スピーキングテスト(ESAT-J)の都立高入試 合否判定への活用は、入試の公平性を破壊するほど多くの問題を抱えている
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特に「不受験者の得点推定」は本人の試験結果をもとに合否判定する入試の大原則から完全に逸脱している上に制度設計が穴だらけのため、本来は合格圏にいた受験生たちを不合格に転落させている恐れが高い
この記事で理解できること
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1年半以上の審査請求を経て逆転開示となった行政文書29枚の中身
英語スピーキングテスト(以降「ESAT-J)最大の問題である不受験者の得点推定。高得点が原因で不合格に転落する重大な制度欠陥を抱える上に全186校で一律に運用されなかった疑いも残るまま、3年目となる都立高校入試合格発表が3日後(3月3日)に迫っています。つまり、本来は合格の受験生がESAT-Jの制度欠陥によって不合格に転落させられた上に本人はその事実を知ることすらできない理不尽な入試を残念ながら東京都教育委員会(以降「都教委」)は今年も強行する見込みです。
ただ、以下2本のニュースレターで継続的にお伝えしてきた通り、1年半以上を要した審査請求を経て昨年(2024年)12月19日付の答申にて関連する不開示文書の一部が開示に覆る進展もありました。
*本開示請求の意義や審査請求の経緯は第1報参照、答申後の進捗は第2報参照
一昨日(2月26日)、筆者はについに逆転開示となった文書29枚を入手。都教委は答申が出た後も不毛な時間稼ぎを続けたため、正式な手続きルートでの文書開示は今年6月頃(答申の半年後!)まで待たされる見込みでしたが、第2報でお伝えした「抜け道」が功を奏して約4ヶ月も短縮されました。
開示文書29枚を確認した結果、覚悟していた通り開示請求の本来の目的である不受験者の得点推定の実態解明が劇的に進むような新情報は残念ながら得られませんでした。新たに開示された部分は、ごくごく当たり前の記述が大半を占めていたからです。ただ、あらゆる文書をデタラメな理由で丸ごと全て不開示にして情報公開を妨害してきた都教委の実態が改めて浮き彫りになったとも言えます。
今回のニュースレターでは、この開示文書29枚の詳細をお伝えしていきます。
本編の目次
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開示文書の中身
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都教委の認識
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