PCR検査をめぐる主張の記録(2020年3月)

「無症状者を含む積極的なPCR検査が医療崩壊を招く」という主張が日本で始まった2020年2月の翌3月。この1ヶ月間に着目し、45名の専門家・有識者・著名人が主張した内容の論理展開を20要素に分解。発言者、20要素、時系列を踏まえ、あらゆる角度から徹底的に記録・検証します。
犬飼淳 2021.10.03
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こんにちは。犬飼淳です。

「無症状者を含む積極的なPCR検査が医療崩壊を招く」という日本独自の主張が始まった2020年2月を徹底検証した前回のニュースレターは、これまでと比較にならないほど多くの読者に読んで頂き、感謝申し上げます。著名な方々からも多くの反応があり、この検証の方向性は間違っていないと自信を深めることできました。

以下、反響の一部を紹介します。

また、幸運なことに不安視していたようなトラブルに見舞われることもなく、無事に続編となる翌3月の記録も公開することを決断し、このニュースレターでお届けします。

***

今回のニュースレターでは、「無症状者を含む積極的なPCR検査が医療崩壊を招く」という日本独自の主張が2020年2月に始まった後、翌3月の1ヶ月間(2020/3/1~3/31)にどのような変化を遂げたのかを徹底的に検証します。具体的には、対象期間にこの主張を唱えた45 名(前月15名の3倍) のツイート 全229件(前月33件の約7倍)を確認し、20個の要素別(前月11個の約2倍)に整理。また、当時の世の中の動き(韓国やイタリアの感染爆発、孫正義氏による無償検査提供の宣言、WHOによる「test, test, test」のメッセージ発表、など)を踏まえ、時系列でも検証します。

先に断っておきますが、身近に感染者や犠牲者がいる方、ご自身が感染して大変な思いをしている方にとっては読むことも辛いと想像されます。

しかも、調査対象者が15名に限られていた前回と異なり、翌3月は一気に3倍の45名に急増しており、それに伴いボリュームも倍増しています。総文字数は5万字強(前回は2万字弱)、スライドは60枚(前回は12枚)に及ぶので、最低でも1時間以上のまとまった時間がある時に覚悟して読み始めることをおすすめします。

今回の調査対象者には細心の注意を払うべき人物が含まれるため、より慎重に内容を発表したく、公開範囲は有料会員限定(月額600円、いつでも解約可)とします。

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