広陵辞退理由を暴力事件隠蔽からSNSに責任転嫁したのは誰か
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この記事を書いた理由
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悪質な暴力事件および組織的かつ長期的な隠蔽が次々と発覚したことを受けて、広陵高校 野球部は夏の甲子園出場辞退に追い込まれた
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しかし、同校・高野連・大会本部・大手メディアは不気味なほどに歩調を揃え、その原因をSNSに責任転嫁することで未だに事態の矮小化を図っている
この記事で理解できること
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全国紙4紙(朝日・毎日・読売・日経)の関連報道の定量的な検証結果
8月23日、沖縄尚学の初優勝で幕を閉じた全国高校野球選手権大会(以降「夏の甲子園」と省略する場合あり)。大会中に悪い意味で注目を集めたのが、広島県代表・広陵高校の出場辞退です。しかも、暴力事件が明らかになった後も1回戦に強行出場して勝利したにもかかわらず、その3日後に一転して出場辞退。こうした迷走の原因をテレビ・新聞などの大手メディアはSNSに責任転嫁して事態を矮小化する報道を連発しましたが、もはや誰の目にも明らかな通り本当の原因は広陵高校が複数の暴力事件を組織的かつ長期的に隠蔽したこと。あたかも「SNSの誹謗中傷によって球児の夢が絶たれた」という論調が目立ちますが、「SNSによって隠蔽が限界を迎えた」と表現した方がはるかに正確です。さらに言えば、SNSだけでなく雑誌・ウェブメディアも以下の通り次々と暴力事件について報道。
しかし、広陵高校・高野連・大会本部・大手メディアは奇妙なことに一貫して暴力事件の情報の出所をSNSに限定して言及。「SNSの情報は不確かな場合がある」という理屈で情報の信憑性を下げる狙いがあったと考えられます。
この不気味な大本営発表の背景として、周知の通り夏の甲子園の主催は朝日新聞で、大会本部会長と朝日新聞社長(角田克氏)は同一人物。同じく後援の毎日新聞は、春のセンバツでは主催。クロスオーナーシップによってテレビ朝日、TBSも同様の事情となる上、他の大手メディアも夏の甲子園による特需・恩恵を長年享受してきた立場。正真正銘の利害関係者です。
そこで今回のニュースレターでは、大手メディアの関連報道に着目して、この不気味な報道の実態を明らかにしていきます。具体的には、全国紙4社(朝日・毎日・読売・日経)の19日間(広陵高校が暴力事案を正式に認めた8月5日から甲子園閉幕の8月23日まで)の関連報道 計95件を精査。結果、一見すると足並みを揃えていた各社それぞれの特徴が浮かび上がってきました。

©️2025 Jun Inukai *詳細は本編で説明

©️2025 Jun Inukai *詳細は本編で説明
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