【衆院選2024】投票機会も奪われた能登半島
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この記事を書いた理由
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選挙当日の投票時間を縮小する動きが全国各地で年々強まり、直近の衆院選では実に約4割の投票所が閉鎖時刻を繰り上げた
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安易な投票時間の短縮は選挙権(投票する権利)の侵害である上に、投票率低下などが選挙結果を歪めている恐れもある
この記事で分かること
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直近の衆院選で投票所閉鎖の繰り上げを実施した石川県の投票所の詳細(繰り上げ時間、繰り上げ理由、繰り上げた時間帯の過去の投票人数)
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一連の災害で甚大な被害を受けた輪島市・珠洲市で、投票所閉鎖繰り上げによって投票機会を奪われた可能性がある有権者数の目安
直近の衆議院選挙(2024年10月27日投開票)では、これまで継続的に取り上げてきた白票キャンペーン以外にも、選挙結果を歪めた可能性のある問題がありました。それは、約4割の投票所が投開票当日の投票所で閉鎖時刻を繰り上げたことです。
本来の投票時刻は朝7時~夜8時までの13時間。ただし、公選法では市町村の選挙管理委員会は4時間以内の閉鎖時刻繰り上げを条件付きで認められています。
投票所は、午前七時に開き、午後八時に閉じる。ただし、市町村の選挙管理委員会は、選挙人の投票の便宜のため必要があると認められる特別の事情のある場合又は選挙人の投票に支障を来さないと認められる特別の事情のある場合に限り、投票所を開く時刻を二時間以内の範囲内において繰り上げ若しくは繰り下げ、又は投票所を閉じる時刻を四時間以内の範囲内において繰り上げることができる。
期日前投票の定着、投票立会人の負担軽減、職員の時間外手当削減などの事情も踏まえて、この条件に合致すると判断した投票所も中にはあったことでしょう。しかし、安易な投票時間縮小が広まれば、選挙権(投票する権利)の侵害に繋がります。そこで筆者は複数の都道府県および市町村の選挙管理委員会に対して、投開票翌日(10月28日)にすぐさま本件について開示請求。そのうち、1月の能登半島地震からの復興が遅れている上に選挙前月(9月)に奥能登豪雨まで重なり、ただでさえ選挙権の保障に注目が集まっていた石川県下の自治体については状況がおおむね見えてきました。
今回のニュースレターでは、この問題の石川県下の実態について開示請求結果に基づいてお伝えします。
©️2024 Jun Inukai *詳細は本編で説明
本編の目次
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投票所開閉時刻の変更状況
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輪島市の詳細
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珠洲市の詳細
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市町村別の投票率変化
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