【信号無視話法】三浦瑠麗氏は国葬について一体 何を言いたかったのか
2022年7月31日放送のフジテレビ系列「ワイドナショー」で「大喪の礼」を読み間違えて、注目を集める三浦瑠麗氏。読み間違いより遥かに深刻な発言全体について、信号無視話法の手法を取り入れて、いったい何を言いたかったのか検証します。
犬飼淳
2022.08.01
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こんにちは。犬飼淳です。
昨日(2022年7月31日)放送のフジテレビ系列「ワイドナショー」で国政政治学者を名乗る三浦瑠麗氏が「大喪の礼(たいそうのれい)」を「たいものれい」と読み間違えて、SNSを中心に大きな注目を集めています。

日本奪還
@jucundioribus
2022/07/31 12:04
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しかし、漢字の読み間違いは些細な問題だと思えるほど、実は発言全体は遥かに深刻でした。
以下、問題のシーンを文字起こしします。
【東野幸治】(安倍元総理の国葬について)瑠麗さんはどうですか?
【三浦瑠麗】反対意見が出ることは別にまあ、健全というか、それはそれで反対意見が出ない総理大臣なんて いないですよ。それこそ吉田茂がどれほど憎まれていたかってことを考えた時にね。だからぁ、その、日本で私が少し憂慮するのは、天皇陛下の国葬は当然だと。これはもう「たいものれい」だと。
*隣の安藤優子キャスターは「大喪の礼(たいそうのれい)」の読み間違いに気付いた 様子で顔が引きつる。しかし、誰も間違いを指摘せず三浦瑠麗氏は発言を続ける
【三浦瑠麗】この天皇陛下という方は国民のために祈って頂いている、本当に犠牲を自分でね、プライバシー、自己犠牲しながら。だけど権威は認めるけど、民主主義で選んだ総理大臣に対して、それは毀誉褒貶もあろう。だけれども、なんかそれは政治はダメというのは、民主的にはおかしいなぁと思ってるんです。で、100人がいて100人が賛成なんてことは無いと思うんですけど、ただ、やっぱり(滝川)ロランさん仰ったように、今回やっぱり、う〜ん・・。やっぱり全然、違うんですよ、海外からの評価。暗殺されたっていうのも大きいし。だから私は岸田政権の、その説明は理に適っていると思いますよ。で、国葬というのは政治なんですよ。これはもう正直(田村)淳さんの意見に対して「うん、うん」と思うところもあるけども、私はこれは政治マターだと思うんです。
【東野幸治】政治マター?
【三浦瑠麗】政治マター。だから当然、やっぱり内閣総理大臣が決めるんですよ。閣議で決めるんですよ。
【東野幸治】国会で審議しなくても良くて、政治マターでやっても良いと?
【三浦瑠麗】そう。だから逆に審議し始めちゃうと、安倍さんの評価に対して野党がマイナスのこと言わなきゃいけなくなるじゃないですか。そうじゃなくて、これ、お葬式だから。そういう話を、レガシーを話し合うんじゃなくて、葬式として みんなで悼みましょう。各国から首脳が来るんだから、みんなで献花してもらいましょうで良いと思うんですよ。
【東野幸治】はい。わかりました。
ワイドナショー(2022年7月31日放送回)
前半は三浦氏の特徴である「何かを言っているようで何も言っていない」話法が顕著に表れており、端的に言って 三浦氏は何も言っていません。そして、中盤以降は明らかな「認識誤り」や「意味不明」な発言が大半を占めます。
今回のニュースレターでは、この違和感を直感的に理解できるように「信号無視話法」の手法を取り入れながら、三浦氏はいったい何が言いたかったのかを視覚化します。
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