【独自】隠された神宮外苑再開発(6)重要書類の原本紛失を3ヶ月遅れで報告

日本スポーツ振興センターが保有する神宮外苑再開発に関する全ての公文書(2014年度~2019年度)の開示請求結果に基づき、事業者が水面下で着々と計画を既成事実化した実態を公表します。第6回は、事業者と締結した確認書原本を紛失した上、3ヶ月も遅れて報告していた事実を初めて指摘します。
犬飼淳 2024.06.24
サポートメンバー限定

このニュースレターはフリー記者の犬飼が「大手メディアが報じない読み応えのある検証記事」を月に4本以上(目安)配信します。皆さんの生活に影響する政策や報道の複雑な問題点を、視覚的に理解できるように工夫したスライドを中心に解説しています。

サポートメンバー登録によって運営されており、利害関係に縛られず取材・検証を日々行っており、総理大臣記者会見にも出席しております。サポートメンバー登録(月額600円〜、いつでも解約可)いただくと、以下の特典を得られます。

  • 100本超の有料記事を過去配信も含めて全て購読できる

  • 記者会見での質問内容をリクエストできる

  • 今後扱ってほしいテーマをスレッドで要望できる

サポートメンバーのおかげで私は継続しての運営が可能になり、より多くの報じられることのない事実を検証することができます。応援いただける方はぜひご登録をお願いいたします。

*ニュースレターの重点テーマ、特に反響が大きかった過去のコンテンツは「概要」を参照ください

***

この記事を書いた理由

  • 事業者や東京都が問題だらけの神宮外苑再開発を強行できた要因の一つは、不都合な事実を徹底的に隠すことで抗議活動の活発化を遅らせ、その間に規制緩和や契約を既成事実化させたことにある

  • これを放置すれば、悪しき成功事例として他地域でも再開発と称した環境破壊に悪用されてしまう。現に都内では日比谷公園、葛西臨海水族園、小山八幡神社などで類似の手法による環境破壊が進んでいる

この記事で理解できること

  • 2018年に日本スポーツ振興センターは重要書類(事業者と締結した確認書原本)を紛失した上、3ヶ月も遅れて報告したこと

  • 報告が遅れた理由

  • 関係者処罰の有無

***

主要事業者の中で唯一開示請求が可能な日本スポーツ振興センター(以降「JSC」)に対して、昨年(2023年)7月末に筆者が神宮外苑再開発の全ての関連文書を開示請求した件については、これまで継続的にお伝えしてきました。

第6報となる今回のニュースレターでは、約8ヶ月も延長された末に今年(2024年)4月11日に遂に入手した文書135件(3回目の開示決定分の3271枚)について続報をお伝えします。

*3回目の開示決定に至るまでの経緯、文書135点の内訳は第5報の冒頭参照

膨大な開示文書から問題点を指摘してきたこれまで(第1報~第5報)と異なり、今回は開示文書1点だけに着目して、JSCの組織体質を端的に指摘します。

本編の目次

  • 開示文書に堂々と記載された原本紛失の経緯

  • 発覚から報告まで3ヶ月弱も要した理由

*完全独自のため、続きはサポートメンバー限定で公開します。一定期間経過後も無料読者には公開されません。

*サポートメンバー登録(月額600円~、解約はいつでも可)すると、今後も継続して発信予定の神宮外苑再開発を含むすべての記事をいち早く読むことができます。さらに、過去の配信分も含めて有料コンテンツが全て閲覧できます。

*ニュースレターの重点テーマ、特に反響が大きかった過去のコンテンツは「概要」 を参照ください

この記事はサポートメンバー限定です

続きは、3654文字あります。

下記からメールアドレスを入力し、サポートメンバー登録することで読むことができます

登録する

すでに登録された方はこちら

読者の方にはこんな内容を直接お届けしてます。

・政策や報道の問題点を検証
・基本週次の配信
・いつでも配信停止可
・読みやすいレターデザイン

提携媒体・コラボ実績

サポートメンバー限定
【独自】神宮外苑 銀杏並木の枝は誰が折ったのか
サポートメンバー限定
【衆院選2024】投票機会も奪われた能登半島
サポートメンバー限定
【独自】横浜市教委 傍聴妨害の新事実(4) ~ついに判明した主犯格。現...
読者限定
緑だけでなく人命まで喪失させる、神宮外苑樹木伐採の計画不備
サポートメンバー限定
【衆院選2024】共産党アレルギーを無効票から読み解く
サポートメンバー限定
【独自】神宮外苑樹木伐採開始の意思決定プロセス
サポートメンバー限定
【衆院選2024】白票キャンペーンによる当落逆転検証
サポートメンバー限定
【衆院選2024】若者心理を悪用した白票キャンペーンの記録