【独自】隠された神宮外苑再開発(6)重要書類の原本紛失を3ヶ月遅れで報告

日本スポーツ振興センターが保有する神宮外苑再開発に関する全ての公文書(2014年度~2019年度)の開示請求結果に基づき、事業者が水面下で着々と計画を既成事実化した実態を公表します。第6回は、事業者と締結した確認書原本を紛失した上、3ヶ月も遅れて報告していた事実を初めて指摘します。
犬飼淳 2024.06.24
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この記事を書いた理由

  • 事業者や東京都が問題だらけの神宮外苑再開発を強行できた要因の一つは、不都合な事実を徹底的に隠すことで抗議活動の活発化を遅らせ、その間に規制緩和や契約を既成事実化させたことにある

  • これを放置すれば、悪しき成功事例として他地域でも再開発と称した環境破壊に悪用されてしまう。現に都内では日比谷公園、葛西臨海水族園、小山八幡神社などで類似の手法による環境破壊が進んでいる

この記事で理解できること

  • 2018年に日本スポーツ振興センターは重要書類(事業者と締結した確認書原本)を紛失した上、3ヶ月も遅れて報告したこと

  • 報告が遅れた理由

  • 関係者処罰の有無

***

主要事業者の中で唯一開示請求が可能な日本スポーツ振興センター(以降「JSC」)に対して、昨年(2023年)7月末に筆者が神宮外苑再開発の全ての関連文書を開示請求した件については、これまで継続的にお伝えしてきました。

第6報となる今回のニュースレターでは、約8ヶ月も延長された末に今年(2024年)4月11日に遂に入手した文書135件(3回目の開示決定分の3271枚)について続報をお伝えします。

*3回目の開示決定に至るまでの経緯、文書135点の内訳は第5報の冒頭参照

膨大な開示文書から問題点を指摘してきたこれまで(第1報~第5報)と異なり、今回は開示文書1点だけに着目して、JSCの組織体質を端的に指摘します。

本編の目次

  • 開示文書に堂々と記載された原本紛失の経緯

  • 発覚から報告まで3ヶ月弱も要した理由

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