【衆院選2024】共産党アレルギーを無効票から読み解く

共産党アレルギーは存在するのか。衆院選小選挙区の「候補者の所属政党」と「無効票」の関係に着目して検証します。
犬飼淳 2024.11.15
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この記事を書いた理由

  • 野党支持者・無党派層には共産党への投票に強い抵抗感を持つ層がいることが選挙データから読み取ることができ、共産党の党勢拡大の支障になっていると考えられる

この記事で理解できること

  • 野党候補が1名のみの小選挙区の無効票率から読み取れる、共産党アレルギーの定量的実態

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今回の衆議院選挙(2024年10月27日投開票)で野党は軒並み議席を大幅に伸ばした中、共産党は逆に微減(10議席→8議席)。与党敗北の最大の要因である裏金問題をスクープしたのは共産党機関誌のしんぶん赤旗であり、野党躍進に最も貢献した政党にもかかわらず、自らは議席を減らす不可思議な結果となりました。

筆者は前回ニュースレターにて今回の衆院選での無効票の動きを調べた際、この現象を紐解く鍵になり得る奇妙な数字の変化に気付いていました。

野党共闘支持者にとっては大変ショッキングな事実だと思いますが、野党候補が1名のみの小選挙区で、その野党候補が共産党の場合、無効票率が突出して上昇する現象を全国各地で確認できるのです。日本全体に根付く、いわゆる「共産党アレルギー」を数字が証明していると言えます。

そこで今回のニュースレターでは無効票率に着目して、共産党アレルギーの実態を読み解きます。ちなみに、共産党の候補者は小選挙区では軒並み数万票以上の大差で敗北しているため、仮に無効票が無かったとしても小選挙区での勝敗が覆るわけではありません。しかし、比例で共産党の得票が伸びなかったこととも関係していると推測でき、まずは実態を数字に基づいて正しく把握する必要があると考えた次第です。

*詳細は<b>本編</b>で紹介

*詳細は本編で紹介

本編の目次

  • 野党候補が1名のみの小選挙区一覧

  • 同一県内の他小選挙区との比較

  • 同一小選挙区の前回との比較

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