国民全員に悪影響が連鎖するインボイス。問題と被害の全体像

インボイスが開始すれば悪影響はフリーランス・個人事業主だけではなく、あらゆる業種の会社員・法人に及び、事業者の淘汰、市場の寡占、物価上昇という形で国民生活に深刻な打撃を与えます。その全体像を整理します。
犬飼淳 2022.09.29
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この記事を書いた理由

  • インボイスは例外なく全ての国民が不利益を被る上にまともな導入根拠も存在しない

  • しかし、いまだに自らが受ける被害内容に気づいていない国民が多数を占める

この記事で理解できること

  • インボイス導入後の被害の全体像がいかに広いか

  • 悪影響がどのようにして全ての国民に連鎖していくのか

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政府がちょうど1年後(2023年10月)からの開始を目指しているインボイス制度。年収1千万円以下のフリーランス、個人事業主、零細企業の収入を大幅に減少させることは確実で、廃業に追い込まれる恐れもあります。

「でも、自分はフリーランスでも個人事業主でもないから関係ないでしょ?」

「自分は会社員で、勤務先は大企業だから関係ないでしょ?」

もし このように考えている人がいたら、それは大間違いです。インボイス制度は全ての国民に経済的にも精神的にも深刻な悪影響を与えます。

「最近、与党議員の働きかけで本名バレ問題は解決したそうだし、少しずつ改善しているのでは?」

もし このように考えている人がいたら、それは大間違いです。個人情報流出による本名バレはインボイスの問題のごく一部に過ぎません。

9月26日の制度設計変更で部分的に改善する可能性はあるが、現時点では詳細不明

今回のニュースレターでは、こうした誤解をしている方を対象にインボイスをめぐる問題の全体像を整理していきます。

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*2022年11月9日追記:筆者自らが内容を解説したダイジェスト動画を新たに公開しました。お時間がない方はこちらをご視聴ください

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続きは、9865文字あります。
  • 全体像
  • ①弱い立場への税の押し付け合い
  • ②事務負担の増大
  • ③個人情報の流出
  • 悪影響の連鎖
  • 大手メディアの報道姿勢
  • インボイス、ヤバい!と気づいた人にできること

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