【信号無視話法】2021年5月7日 総理記者会見
緊急事態条項を設けるための憲法改正と感染症対策の関係性を問われた質疑の信号無視話法を検証。
犬飼淳
2021.05.08
読者限定
こんにちは。犬飼淳です。
2021年5月7日、緊急事態宣言の延長と対象地域追加を受けて、菅義偉総理は記者会見を行い、計16名の記者が質問しました。しかし、首相官邸HPに掲載された全文を読めば明らかな通り、菅総理は質問に対応した回答を返すことが全くできず、質問と回答が全く噛み合わない状況が続きました。
特に、6人目の産経新聞 杉本記者が緊急事態条項を設けるための憲法改正と新型コロナウイルス感染症対策の関係性を質問した際、菅総理が一言も回答できなかったことは大きな注目を集めました。与党は憲法改正の大義として「日本は緊急事態条項がないからコロナ対策ができない」と喧伝し、前日の5月6日には衆議院 憲法審査会で緊急事態条項を設けるための憲法改正手続きを定めた国民投票法改正案を可決させたばかりだからです。
小池 晃(日本共産党)
@koike_akira
首相会見。産経新聞の記者に「コロナ対策で、憲法に緊急事態条項がないとできないことは何か」と聞かれて、菅首相は何も答えられませんでした。ワクチンの国内治験が必要であることなどを言ってましたが、憲法と全く関係ありません。
改憲の必要などさらさらないことがはっきりしましたね。
改憲の必要などさらさらないことがはっきりしましたね。
2021/05/07 10:42
8479Retweet
15449Likes
そこで今回のニュースレターでは、5月7日の総理記者会見の6人目の質問者(産経新聞 杉本記者)と菅総理の質疑をピックアップして、一字一句漏らさずにノーカットで検証していきます。具体的には、信号機のように3色(青はOK、黄は注意、赤はダメ)で直感的に視覚化します。
また、この視覚化のノーカット映像は下記の動画でも確認できます。