試験監督者本人がESAT-J運営の衝撃的実態を暴露
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この記事を書いた理由
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英語スピーキングテスト(ESAT-J)の都立高校入試活用によって、入試の「公平性」が破壊されつつある
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このまま東京都での実績が既成事実化すればベネッセが他県に横展開することは必至であり、日本全国の高校受験生・保護者・教育関係者が多大な不利益を被る
この記事で理解できること
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受験生だけではなく試験監督の立場から見ても、英語スピーキングテストは入試の水準を全く満たしていないこと
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想像の斜め上をいく、グロップ(ベネッセ系列の運営会社)運営の杜撰さ
2022年11月27日に東京都の公立中学校3年生を対象に強行実施された英語スピーキングテスト「ESAT-J」。試験から僅か8日後の12月5日では、主に受験生や保護者の声にもとづいた調査結果が記者会見で報告されたことは、こちらのニュースレターでお伝えしました。
それから4日後(12月9日)、再びESAT-Jについて入試改革を考える会(大内裕和 武蔵大学教授、予備校講師 吉田弘幸氏)が都庁記者クラブで記者会見を開催。自ら試験監督者も務めた吉田氏の暴露によって、試験監督には受験の公平性に配慮する余裕など全くない状況だったことが明らかになりました。これで受験生・保護者に加えて、試験監督の立場から見てもESAT-Jが入試として使い物にならないことが浮き彫りになったと言えます。
今回のニュースレターでは同会見に現地参加した筆者が当日の内容をリポートします。
映像
約50分間の会見のノーカット映像はこちらで公開しています。特に、受験生の肉声による証言、試験監督者による暴露は必見です。
<映像の主な内容>
0分0秒〜 冒頭挨拶
大内裕和氏による本会見の趣旨の説明
3分1秒〜 証言動画
受験生・保護者 計3名が実施当日の状況を証言した動画を投影。4日前(12月5日)の会見では全員が音声加工をしていたが、真実を伝えるため3名中2名が肉声での報道に同意。高校受験を控える中学3年生がここまで覚悟を決めて訴えざるを得ないという意味でESAT-Jの異常性を改めて際立たせた。
7分8秒〜 試験監督業務 実態の暴露
ESAT-Jに反対してきた「入試改革を考える会」の一員であり、試験当日に試験監督者の業務を自ら体験した予備校講師 吉田弘幸氏が試験運営の実態を暴露。耳を疑うほど信じがたい実態が次々と明かされた。
26分59秒〜 調査結果
音漏れについての大内氏の独自調査、および試験運営関係者からの回答を紹介。吉田氏の暴露を裏付ける証言が多数集まった。
29分14秒〜 中村高康教授 コメント
会見には欠席した入試改革を考える会 中村高康教授のコメント(東京都教育委員会への強い批判)を読み上げ。
32分10秒〜 質疑応答
筆者を含む6名が質問。試験監督業務の実態に質問が集中。
これ以降、現地参加した筆者による補足説明を交えながら、試験監督者である吉田弘幸氏の20分間にわたる衝撃的な暴露を文字起こしで全てお伝えします。 また、当日の説明資料も末尾に掲載します。
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- 受験生からの訴え
- 運営会社からの脅迫
- 当日の試験開始前
- 当日の試験開始後
- 杜撰な個人情報管理
- トラブルを無かったことにする東京都教育委員会
- 補足:説明資料
- 参考
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