「訂正」の域を超えた、志賀原発トラブルの北陸電力による「隠蔽」(1)
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この記事を書いた理由
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1月1日の能登半島地震発生後、震源地に近い志賀原発のトラブルが次々と明らかになっている
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しかも、北陸電力はいったんは問題が無いかのような発表をした後に、訂正という形で重大トラブルを遅れて発表することを繰り返しているため発表の信憑性に疑問符が付いている
この記事で理解できること
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地震発生からの僅か10日間で北陸電力の発表内容は「訂正」の域を超え、「意図的な矮小化・隠蔽」が強く疑われること
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特に津波はあらゆる小細工を用いて問題を隠していること
能登半島地震の震源地近くの志賀原発について、北陸電力は問題をいったん小さく発表した後に「訂正」という形で実際はもっと大きな問題だったと明かすことを繰り返しています。訂正に至る期間の短さ、訂正するボリュームの大きさ、発表方法などから判断して、もはや「訂正」の域を超えており「意図的な矮小化・隠蔽」が強く疑われます。
地震発生から10日間(1月1日~10日)の北陸電力の主な訂正の変遷を整理したのが、以下のスライドです。
*いったん問題を発表した後に重大な訂正があった2点(油漏れ、津波)、自らは正式には発表すらしていない2点(放射能、最大加速度)のみ抜粋。この他にも発生2日目以降に遅れて発表したトラブルは多数あり
*訂正前の内容は赤字、訂正後の内容は青字で記載
*発表内容は北陸電力プレスリリースおよび原子力規制委員会に基づく
©️2024 Jun Inukai
今回のニュースレターでは、これら4点の「訂正」の変遷を北陸電力および原子力規制委員会の公式発表に基づいて整理し、原子力ムラの隠蔽体質を浮き彫りにします。
*予断を許さない状況の志賀原発に関係するため、公開直後から無料読者にも全文を公開します。メールアドレス登録のみで無料で全て読めるので、お気軽にご登録ください。