TBS「報道特集」が死んだ日 「連れ去り勝ち」捏造のために番組構成が破綻
*TBSは番組に批判が殺到したことを受けて、通常と異なりYouTubeやTVerでの公開を取りやめて事後検証を困難にしているため、本ニュースレターは公開直後から無料読者にも全文を公開します
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この記事を書いた理由
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パートナーからのDVやハラスメントなどで身の安全を確保できない場合、片方の親が子を連れて避難することには相応の必要性がある
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しかし、ここ数年、主に共同親権を推進する根拠の一つとして、こうした行為を「連れ去り」や「実子誘拐」として問題視する的外れな報道が繰り返されてきた
この記事で理解できること
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TBS「報道特集」が「子の連れ去りが後を絶たない」という主張の根拠として紹介したはずの事例3件が、実際は全く根拠にならないほど内容がズレていたこと
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同番組で用いられたミスリードの主な手法5点
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同番組(約23分)の全文文字起こし
テレビ局地上波の報道番組の大半が骨抜きにされていく中、一般的には最後の砦と目されていたTBS「報道特集」。しかし、残念ながら2024年8月24日が、同番組の事実上の命日となりました。子の連れ去りに関する特集が1週間前(8月17日)の放送予告の時点で極めて不正確な内容であると推測されたため、各方面から批判や意見が殺到。それにもかかわらず同番組は放送を強行。
批判を受けて放送までの1週間に突貫工事で構成を見直した跡は確認できたものの、もともとの主張(子の連れ去りが後を絶たない)に無理があるため、番組全体としては極めて意味不明な内容となりました。
さらに、TBSは批判が殺到したことを受けて、通常とは異なりYouTubeやTVerでの番組公開を取りやめ。批判を正面から受け止めるのではなく、証拠を極力残さないことで事後検証を困難にさせるという卑劣さや隠蔽体質まで露呈させました。そこで本ニュースレターでは同番組の構成を徹底的に検証していきます。
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- 批判が殺到した番組予告
- 主張の根拠になっていない3件の事例
- 5つのミスリード手法
- 参考:番組 全23分の文字起こし
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