神宮外苑パース図が3つの詐術で隠した不都合な実像
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この記事を書いた理由
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事業者や東京都が問題だらけの神宮外苑再開発を強行できた要因の一つは、不都合な実像を徹底的に隠すことで抗議活動の活発化を遅らせ、その間に規制緩和や契約を既成事実化させたことにある
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これを放置すれば、悪しき成功事例として他地域でも再開発と称した環境破壊に悪用されてしまう。現に都内では日比谷公園、葛西臨海水族園、小山八幡神社などで類似の手法による環境破壊が進んでいる
この記事で理解できること
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1枚のパース図に事業者が仕組んだ、正確な情報を知らせないための3つの詐術
7月17〜19日、ようやく神宮外苑再開発の住民説明会が開催されました。しかし、過去の説明会と同様、事業者(三井不動産、伊藤忠商事、明治神宮、日本スポーツ振興センター)は参加対象をごく一部(神宮外苑から380m以内の住民・事業者)に限定し、周辺住民から成る市民団体ですらメンバーの大半は参加対象から除外。市民の声を徹底的に無視する事業者の姿勢が改めて浮き彫りになりました。
*初日(7月17日)の抗議活動の様子は下記の映像参照
こうした事業者の不誠実な姿勢を象徴的に表している例として、こちらの1枚のパース図をご紹介します。
*パース図:建築物の完成予想を立体的に表現した図
このパース図を事業者は継続的に使用しており、今年1月に事業者が東京都に提出した環境影響評価書にも「完成イメージ」と題して掲載。しかし、このパース図には、神宮外苑再開発の不都合な実像を隠すための詐術が、筆者が気付いただけで3つもあります。3つのうち2つは、このパース図を冷静に見れば前提知識ゼロでも気づけるほど初歩的な内容ですので、ぜひ探してみてください。
今回のニュースレターでは、その3つの詐術を具体的に紹介していきます。答え合わせをしたい方は本編へお進みください。
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